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続・QP関雅史のギア分析!第7回・カチャカチャ付きのクラブの調整方法がわからない

続・QP関雅史のギア分析!第7回・カチャカチャ付きのクラブの調整方法がわからない

Q.カチャカチャ付きのドライバーを購入しました。せっかくなので色々いじって試してみたのですが、動かせるところがたくさんありすぎて、何をどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。

A.まず、すべてニュートラルに戻して打ってみましょう。それから、芯に当てやすいポジションにウエイトを調整し、最後にアングル調整機能を使って出球を微調整します。

クラブの性格を見極めて、最初にウエイトを調整する

ヘッド重量、重心距離、重心深度、ロフト角、ライ角など最近のドライバーは調整機能が多彩。買ってはみたものの質問者のように迷路に入り込んだり、最初からまったく使わなかったりと、せっかくの機能を生かし切れていない人が多い。

そこで、カチャカチャを上手に使いこなして、クラブを自分のものにするコツをカリスマクラブフィッターの関雅史プロに教えてもらった。

「カチャカチャをやみくもに動かしてもベストポジションを見つけるのは難しいと思います。まず最初にやって欲しいのは、そのドライバーがつかまるのかつかまらないのか、球が高いのか低いのか、特性を見極めることです。そのために、まずウエイトとアングルをすべてニュートラルポジションに戻して打ってみましょう。その状態でどんな球が出るのかを確認してから、ウエイトを調整します。先にウエイトを調整するのは、スイングと出球に対しての影響がアングル調整よりも大きいからです。ウエイトは、違和感なく振ることができ、芯に当てやすく、なるべく真っすぐ飛ばせるポジションに合わせます」

しばらく練習してからロフトを変えて弾道を微調整

「ウエイトポジションが決まっても、すぐにロフト調整をしてはいけない」と関プロ。

「芯に当たって、真っすぐ打てるポジションを見つけたら、しばらくそのままで練習してください。一度にいろいろいじり始めるとキリがなく、また迷ってしまうことになります。3回くらい練習して振り心地と球筋に納得できたら、今度は弾道の微調整に入ります。球が低くて飛ばないと感じたらロフト角を大きくし、上がりすぎて吹けるようならロフト角を小さくします」

最後にカチャカチャ付きドライバーを購入するときの注意点を教えてもらった。

「とりあえずカチャカチャ付きドライバーを買っておけば、あとで何とでもなると考えるのは大間違いです。ヘッドスピードの速いアスリート向けのドライバーは、どんなに調整しても球はつかまるようにはなりません。一番大事なのは、最初に自分に合ったヘッドを選ぶことです」

カチャカチャは万能ではない。購入する前には必ずショップでフィッティングを受けて、ヘッドとシャフトを選ぶようにしよう。

教えてくれた人:関雅史(せき・まさし)プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。
構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ

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