続・QP関雅史のギア分析!第2回・軽いクラブに替えれば誰でも飛ぶようになる?

続・QP関雅史のギア分析!第2回・軽いクラブに替えれば誰でも飛ぶようになる?

Q.40代になって飛距離が少し落ちてきました。まわりからは少し軽いクラブに換えたほうがいいといわれています。ところが軽いクラブを試しに打ってみたところ、とにかく芯に当たりません。とても軽いクラブに換えようとは思えないのですが、本当のところ、自分に合う重さは何が最適なんでしょうか?

A.クラブを軽くする場合は、自分がタイミングのとれる範囲で行ってください。いくら速く振れるようになっても、芯に当たらなければボール初速は上がらず、かえって飛距離が落ちてしまったり、距離のばらつきが大きくなってしまったりする怖れがあります

飛距離アップにはヘッドスピードよりミート率のほうが大事

「軽いクラブを使えば、速く振ることができる。ヘッドスピードが上がれば、ボール初速が上がって飛距離がアップする」。こうした三段論法はたしかに成り立つが、必ずしも理屈通りにはなるとはかぎらないのがゴルフの難しさ。体力の衰えをギアでカバーするにはどうしたらいいのか。

長年に渡ってアマチュアゴルファーのレッスンとクラブフィッティングを行ってきた関雅史プロに聞いてみた。

「飛距離はヘッドスピードだけで決まるわけではありません。これまでフィッティングを行ってきた経験上いえるのは、アマチュアの場合はヘッドスピードを上げるよりも、ミート率を向上させるほうが確実に飛距離はアップするということです。軽いものほど振りやすく、ヘッドスピードそのものは上がります。しかし、今まで使っていたものよりも極端に軽いクラブを振るとヘッドの重さを感じにくくなったり、切り返しでタメが作りにくくなったりして、自分のタイミングで振ることが難しくなります。また、軽いクラブほど手打ちになりやすく、スイング軌道も安定しなくなります。質問者の方が芯に当てられない原因もここにあります。クラブは芯に近いほど反発力が高く、ボール初速が上がるように作られています。逆にいえば、いくら速く振ることができても芯に当てられなければ、ボール初速は上がらないし、かえってロスしてしまうことも考えられます」

自分が振り切れる範囲でできるだけ重いクラブが正解!

最近、クラブメーカーは飛距離アップを謳って競うように軽量ドライバーを出しているが、実際にいうほど結果が出るものなのか。

「超軽量クラブは、どちらかといえば大多数のユーザーのためというよりは限られた人のため、もしくはメーカー自体の技術力を誇示するために作られている気がします。当然、超軽量がはまって驚くほど飛ぶようになる人もいます。しかし、質問者の方はまだ40代ですから、それほど体力が衰えているわけでなないと思います。クラブの適正な重さは人それぞれで、一概に何グラムがいいとはいえませんが、振り切れる範囲でなるべく重いものがいいと思います。それには2つの理由があります。1つめは、遠心力を利用することでスイング軌道が安定してミート率がよくなること。2つめは重いクラブほど衝突エネルギーが大きいこと。その結果、ボール初速がアップして、安定して飛ばせるようになります。今使っているクラブがしんどいと感じるようになったら、いきなり20グラム軽くするのではなく、10グラムとか5グラムずつ軽くするようにしましょう」

結果を求めて、軽すぎるクラブに走るのは逆効果。自分の現在の体力に見合った重さやスペックを見つけることが大切だ。

教えてくれた人:関雅史(せき・まさし)プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。

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