続・QP関雅史のギア分析!第21回・初めてのリシャフト、何を選んでいいのか検討がつかない
2021.12.04
Q.純正シャフトが物足りなくなってきたので、そろそろリシャフトしてもいい頃かなと考えています。使ってみたいシャフトはいろいろありますが、手当たり次第に試しても余計に混乱するだけのような気がします。自分に合うシャフトを見つけるには、どこから始めたらいいのか教えてください。
A.一番大事なのは手元の硬さです。まず、自分のスイングには手元の硬いシャフトが合うのか、それとも軟らかいシャフトが合うのかを見極めることが入り口です。
シャフト選びで一番大切なのは手元の硬さ
数あるシャフトの中から自分に合うシャフトをどうやって見つけ出すか。アマチュアのスイングとシャフトに精通する関雅史プロに、大きな失敗をせず、なるべく効率よくマイシャフトに出会える方法を聞いてみた。
「シャフトの特性を大まかに分類すると、手元が硬いか、軟らかいか、先が硬いか、軟らかいかの4つに分かれます。このうち、シャフト選びの入り口になるのは手元の硬さです。一般的にタメを作らないでボディターンで打つ人には、手元が軟らかいシャフトか長尺が向いています。逆にタメが強くてアームローテーションで打つ人には手元がしっかりしたシャフトが向いています。手元の硬さは振りやすさとミート率に直結するので、最初の見極めはとても大事です。入り口を間違えると自分に合ったシャフトにはたどりつけません」
打ちたい球筋に合わせて先の硬さを選ぶ
自分がはたしてボディターンタイプなのか、アームローテーションタイプなのか。
どちらに当てはまるのかは、コーチに見てもらうのが一番だが、スマホの連写機能や動画のコマ送りを使ってセルフチェックすることもできる。
「体の正面からスイングの連続写真か動画を撮影してもらい、切り返した瞬間から肩口まで腕が下りてきたときの手首の角度をチェックします。この時点で手首のコックが解けている人はボディターンタイプなので手元の軟らかいシャフト。手首の角度がキープされている人はアームローテーションタイプなので手元の硬いシャフトが合います」
手元の硬さが振りやすさ=ミート率に影響する。
一方、先の硬さは主に球筋に影響する。
「ボールが散らばってしまい、球筋を安定させたい人には先が硬いシャフトをおすすめします。先が軟らかいシャフトは、球をつかまえたいや上げたい人におすすめします」
最初に、手元の硬さでシャフトを選べば大きな間違いにはなりにくいが、「あくまでも一般論なので例外はあります」と釘を刺す。リシャフトが初めてなら、なおさら信頼のおけるショップでフィッティングを受けるべきだろう。
教えてくれた人:関雅史(せき・まさし)プロ
1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。
構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ
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