続・QP関雅史のギア分析!第22回・リシャフトで弾道はどこまで変えられる?

続・QP関雅史のギア分析!第22回・リシャフトで弾道はどこまで変えられる?

Q.先調子といわれるシャフトの入ったドライバーを使っています。ドライバーでプルフックしてしまうことが多いのですが、シャフトの調子を変えるだけで弾道はどれくらい矯正されるものでしょうか。リシャフト以外にも、やり方はありますか?

A.シャフトのキックポイントによってボールの打ち出し角が変わることはたしかです。しかし、実際には弾道に与える影響はヘッドのほうが大きく、弾道を矯正したい場合にはヘッドのスペックの選び方に気をつける必要があります。

先調子はトウダウンしやすく、プルフックの原因になりうる

まずは、質問者がプルフックの原因ではないかと疑っている先調子のシャフトの特性について考えてみたい。先調子というと単純に先が軟らかいと思いがちだが、実際には手元が硬くてしなりにくいシャフトのことを指す。手元がしならない分だけ、先が動きやすいわけだ。

こうしたシャフトは、切り返しでは割としっかりしていて、インパクトゾーンで先が走ってくれる。ヘッドに仰角がつきやすいので球が上がりやすく、また、つかまりもいいのでターンしにくい大型ヘッドに向いているといわれる。
ただし、デメリットもあるので選ぶ際には注意が必要だ。

自ら主宰するゴルフスタジオで、アマチュアゴルファーのフィッティングを長年行ってきた関雅史プロにアドバイスをもらった。

「ボールを上げながら、しっかりつかまえて飛ばせるという点で先調子には大きなメリットがあります。それならすべてのゴルファーが使ってよさそうなものですが、現実的にそうはなっていません。先調子はインパクトゾーンで横方向のしなり戻りが大きいことは誰でも理解していますが、同時に縦方向にも大きくしなることを意識している人は少ないと思います。先調子は、ヘッドの先が下に垂れるトゥダウンが発生しやすいのです。そして、一旦トウが下がったヘッドは、今度は逆にはね上がります。これが、インパクトのタイミングに重なるとプルフックになります。質問者の方のプルフックもこれが原因かもしれません。また、スイングそのものが原因であることも考えられます。切り返しで間のとりやすい元調子の方が、スイングを矯正してくれる可能性があるので、一度試してみることをおすすめします」

弾道により大きく影響するのはヘッドのスペック

リシャフトよりも得策なのは、思い切ってヘッドを替えてしまうことだと関プロはいう。

「例えば、中調子のシャフトを先調子にリシャフトするとたしかに球は上がるようになるでしょう。しかし、ヘッドのロフト角を9度から11度に変えたときほどの効果はありません。上下左右の打ち出し角に対して影響が大きいのはヘッドなので、本気で弾道を矯正したい人は、シャフトよりもどんなヘッドを選ぶかを優先するべきです。質問者の方のケースなら、現在お使いのヘッドよりも少しロフトが立ったものやフェースが開いたものを選ぶといいでしょう」

「シャフトの役割はタイミングを合わせたり、弾道を微調整したりすることにある」と関プロは長年の経験を元に考えている。打ち出し角、スピン、初速など打ち出し条件を決定づける根本的な要因はあくまでもヘッドにある。ドライバーを買い替えるときには、「自分は9度」などと、無条件にマイスペックを選んでいる人がほとんど。しかし、弾道に納得がいかなければ、リシャフトを考える前にマイスペックが本当に正しいのかどうか見直してみることが大切だ。

教えてくれた人:関雅史(せき・まさし)プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。

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