続・QP関雅史のギア分析!第1回・打てない3番ウッドは抜いてしまったほうがいい?

続・QP関雅史のギア分析!第1回・打てない3番ウッドは抜いてしまったほうがいい?

Q.3番ウッドに自信がなく、コースで使うことは滅多にありません。当たらないので練習する気にもならず、バッグに入れていてもあまり意味がないような気がします。80台を目指していますが、そのためにはどうしても3番ウッドを打てるようにしなければいけないでしょうか?

A.3番ウッドを使わなくても80台のスコアは出せます。しかし、ゴルフが上手くなりたいなら、たとえコースで使うことがなくても3番ウッドは残しておいて練習することをおすすめします。

抜くのはアリだが、その前にスペックを見直そう

使用クラブについてアンケートをとると、必ず苦手なクラブの第1位になるのが3番ウッド。アマチュアが3番ウッドを上手に打てない理由と解決策を人気インストラクターの関雅史プロに伝授してもらった。

「3番ウッドが苦手な人が多いのは、地面から打つクラブの中で一番長く、きちんと当てるのが難しい上に、ロフトが立っていて上がりにくいからです。飛距離も5番ウッドとあまり変わらないか、むしろ高さが出る5番ウッドの方が飛ぶというアマチュアもいます。したがって、安定しない3番ウッドを無理に使うよりも、5番ウッドやユーティリティで打った方がスコアはまとまるでしょう。また、3番ウッドを抜くことで、ショートウッドやユーティリティ、もしくはウェッジを1本増やすことができるので、グリーンを狙いやすくなります」

3番ウッドを思い切って抜いてしまうのは良い発想ではある。
しかし、その前にいま使っている3番ウッドを見直して欲しいと関プロはアドバイスする。

「最近の3番ウッドは飛距離に特化して作られているものが多く、非常にロースピンになっています。そのため、余計に球が上がりにくく、ヘッドスピードがそれほど速くない人にとってはキャリーが出にくく打ちづらいクラブになっています。球が上がらないことが原因で飛ばない場合はロフト角を見直すことで解決できる場合がほとんどです。3番ウッドの標準的なロフト角は15度ですが、最近はハイロフトモデルといって、ロフト角が16度や17度のものもあるのでそちらを選ぶといいでしょう。また、3番ウッドではなく4番ウッドを使うという手もあります」

3番ウッドは自分の弱点を克服するために必要

ロフト角のほかにチェックポイントはもう一つある。
それは、フェースプログレッション(シャフト軸線とリーディングエッジの距離)だ。

「3番ウッドが苦手な人の中には、アイアンのようにダウンブローで打っている人がけっこういます。フェアウェイウッドはアイアンよりもフェースプログレッションが大きいので、ダウンブローの度合いが強いと球が上がりません。ダウンブローの人は、なるべくフェースプログレッションの小さいモデルを選ぶといいでしょう」

そこまでして3番ウッドが打ちこなせなくても、諦めないで欲しいと関プロは訴える。

「3番ウッドが打てない人は、必ずどこかにウィークポイントがあるはずです。たとえラウンドで使わなくても、キャディバッグには常に3番ウッドを入れておいて練習器具だと思って使ってください。そして、いつか3番ウッドを打てるようになったときには、欠点も解消できていて、他の番手もいままで以上に上手に打てるようになっているはずです」

3番ウッドが打てるか打てないかが中級者と上級者の境目。
かっこよく打ちこなせるゴルファーになりたいものだ。

教えてくれた人:関雅史(せき・まさし)プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。
構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ

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