続・QP関雅史のギア分析!第13回・ドライバーへの鉛の効果的なはり方を知りたい

続・QP関雅史のギア分析!第13回・ドライバーへの鉛の効果的なはり方を知りたい

Q.ドライバーに鉛をはってみたところ、いい振り心地になり、芯を食うし、ヘッドスピードも上がったように感じます。ただ、適当な場所(ソールの中央)にはってしまったので、正しい位置が知りたいです。どちらかというと、フック系のミスが多いです。

A.鉛をはることで振り心地はだいぶ変わるので、現状が振りやすくなったということであれば、うまくマッチしたと思います。フック系のミスが多いということであれば、できればトウ側にはることでいくらか矯正できると思います。

ボールの曲がりに影響するのはトウとヒール

ドライバーの平均的な重さの300~320グラムに対し、鉛は市販のもので1枚約5グラムしかない。しかし、この1枚がかなり効果的なのだ。

自ら主宰するゴルフスタジオで、アマチュアゴルファーを長年フィッティングしてきた関雅史プロによれば、

「ヘッドに鉛をはると、ヘッドバランスが上がって、シャフトのしなりを感じやすくなります。トップの切り返しで自然にタメができ、ダウンスイングでもヘッドの重さを感じながら振れるようになるので、タイミングが合ってくるケースはけっこうあります。ただし、鉛をはる位置によってはヘッドの重心位置が変わって、スイングに悪影響が出ることもあるので注意してください。鉛をはる適切な位置は、スライド式のウエイト調整式ドライバーを参考にするとわかりやすいと思います。トゥ・ヒール方向にウエイトをスライドさせるヘッドなら、トゥ側がフェードポジション、ヒール側がドローポジションと記されています。つまりトゥ側に鉛をはれば、球のつかまりが抑えられ、ヒール側にはれば球がつかまりやすくなります。質問者の場合は左に引っかけるミスが多いとのことなので、トゥ側に鉛をはることでミスの度合いを小さくすることができるでしょう。練習場などで振りながら、ちょっとずつはっていくといいでしょう」

ソールにはると弾道の高さとスピン量が調整できる

曲がりだけでなく、弾道の高さやスピン量も鉛によって変化させることができる。

「前後にウエイトを動かせるウエイト調整式のドライバーヘッドの場合は、ウエイトをフェース側にセットすると重心が浅く低くなって、スピン量が減りと打ち出し角が低くなります。反対にウエイトを後ろ側にセットすればインパクトでヘッドのお尻が落ちやすくなるので打ち出し角が上がります。したがって、球が吹け上がって距離をロスしている人は鉛をフェース寄り、球が上がりづらくキャリーの出ない人は鉛を後方に貼れば飛距離アップが期待できます。また、弾道は変えずに振り心地だけを改善したい場合は、シャフトの延長線上あたりに鉛をはれば、影響を最小限に抑え、ヘッドバランスだけ上げることができます」

わずか5グラム程度の鉛ではあるが、弾道やスピン量に与える影響は大きいようだ。
市販のドライバーは、不特定多数のゴルファーの向け設計されたものであるので、自分に本当にあったものにするのであれば、鉛などによる調整は当然必要である。

せっかく買ったドライバーが実際にゴルフ場で打ってみたら、ちょっとイメージした振り心地と違った、弾道と違ったというときには、そのまま合わなかったとあきらめるのではなく、ぜひ鉛で調整して、自分だけにマッチする逸品に仕上げてみてはいかがだろう。

教えてくれた人:関雅史(せき・まさし)プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。

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