続・QP関雅史のギア分析!第19回・ドライバーのスコアラインはなんのためにあるの?

続・QP関雅史のギア分析!第19回・ドライバーのスコアラインはなんのためにあるの?

Q.最近は、フェースの真ん中にスコアライン(横溝)が入っていないドライバーがけっこうあります。ボールが滑ってスピンが増えそうな気がしますが、実際のところはどうなのでしょう。フェースのスコアラインにはどんな役割があるのか教えてください。

A.スコアラインがないと雨の日にボールが滑ってスピンが不安定になりますが、お天気の良い日ならスコアラインがあってもなくてもスピン性能にはほとんど影響しません。

スコアラインがフェースとボールの間の水を逃がす

そもそもフェースの溝=スコアラインにはどんな役割があるのか、クラブに詳しい関雅史プロに聞いてみた。

「雨の日でなければスコアラインがあってもなくても、それによってボールが滑ったり、スピン量が増減することはありません。スコアラインはもともと、水滴や芝がフェースとボールの間に入って滑るのを防ぐために考えられたものです。ティーアップして打つドライバーの場合、芝の影響は考慮する必要がないので、雨の日にボールが滑って右に出たり、スピン量が不安定になったりするのを防ぐのがスコアラインの役割となります」

自然の中で行うゴルフで雨を完全に避けることは難しい。
それにも関わらずスコアラインのないドライバーが増えてきた理由として、フェースの薄肉化が挙げられる。

「最近のドライバーはフェースの周辺部の反発性能を上げるためにギリギリまで薄く作られています。そこにスコアラインを入れると、強度が足りなくなってヘッドが割れてしまうこともあるので、スコアラインをなくしてしまう流れができてきたのです。したがって、スコアラインのあるものは悪天候時の使い勝手を考慮したオールマイティーなドライバー、スコアラインのないものは飛距離性能を追求したドライバーと考えることもできます」

スコアラインがなくてもミーリングがあれば滑らない

スコアラインのあるドライバーが雨の日に強いのは確かだが、最近は、スコアラインがなくても同様の効果が見込めるドライバーも出てきた。
それはどんなドライバーか、関プロに教えてもらった。

「ミーリングといって、フェースの表面にスコアラインよりも細かい溝が刻まれているドライバーがあります。この溝にはスコアラインと同じように水を逃がす効果があるので、雨の日でも滑りにくくなっています。また、フェース面にレーザーで模様が描かれているドライバーがありますが、フェースを指の腹で触ってみると微妙に凹凸がついていることがわかります。この模様は単なるデザインではなく、水はけをよくする効果をねらったものです」

このほか、人によっては、スコアラインがあるほうがフェースの向きを合わせやすかったり、逆にスコアラインが気になったりすることもある。機能面だけでなく、実際に構えてみて自分のフィーリングに合うドライバーを選ぶことも大切だ。

教えてくれた人:関雅史(せき・まさし)史プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。
構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ

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