QP関雅史のギア分析!第2回・やさしいサンドウエッジは56度?それとも58度?

QP関雅史のギア分析!第2回・やさしいサンドウエッジは56度?それとも58度?

Q.ドライバーのヘッドスピードは43メートル/秒くらいですが、サンドウエッジの56度と58度でフルショットしたときにどれくらい飛ぶものでしょうか。どちらを買うべきか迷っています。

A.フルショットの距離でサンドウエッジのロフトを決める方法はおすすめしません。むしろ、フルショットの距離だけを基準にサンドウエッジのロフトを選ぶのは失敗の元。サンドウエッジはパターを除く13本の中で一番短い番手なので、フルショットではなく、コントロールショットの打ちやすさで選ぶべきです。

フルショットの距離は基準にならない

まずフルショットの距離だけでサンドウエッジを選んではいけない理由をクラブコーディネーターとして活躍する関雅史プロに聞いてみた。

「打ち方によって違いますが、ヘッドスピードが43メートル/秒のアマチュアの場合、フルショットの飛距離はおそらく56度で90ヤード、58度なら75ヤードから85ヤードくらいと思われます。しかし、そのことはロフト選択においてあまり重要な意味を持ちません。たとえば56度を入れるとしましょう。しかし、そもそも自分のフルショットの距離さえ正確につかめていないアマチュアが、毎ホール90ヤードなら90ヤードにレイアップできるはずはありませんし、現実的にはトッププロでも難しいでしょう」

一番大事なのは距離感の合わせやすさ

それでは、サンドウエッジのロフトは何を基準にして選べばいいのだろう。関プロは、距離感が一番の決め手となるという。

「ロブウエッジを入れる場合は別ですが、ふつうはパターを除いた13本のクラブの内、サンドウエッジがもっとも短い番手となります。したがって、フルショットで使う回数よりも、距離をコントロールして打つことのほうがはるかに多くなります。数ヤードの短いアプローチから90ヤード近くまで、1本のクラブで打ち分けなければいけないのですから、自分の距離感をつかみやすいロフトを選ぶ必要があります」

アマチュアには基本の56度がおすすめ

56度と58度の違いは何か。ずばり、一般のアマチュアにはどちらが適しているのか答えてもらった。

「56度がコントロールしやすい人、58度が合う人、どちらもいますが、経験が浅い人や迷っている人にはロフトが立っている56度をおすすめします。なぜならロフトが寝るほど芯に当てにくいからです。バンカーやロブショットなど、フェースを開いてボールの下を抜くようなショットはさらに難しくなります。また、バンカーショットでは、ロフトが大きいほど出しやすいというイメージを持っている人が多いようですが、それも間違い。アマチュアの場合は、ピンから遠いバンカーショットでショートすることが多いので、距離の出る56度の方がやさしく寄せることができます」

ツアープロのロブショットに憧れてロフトの寝過ぎたウエッジを入れても、かえってアプローチやバンカーショットを難しくしてしまうおそれがある。まずは基本の56度を選びたい。

教えてくれた人 関雅史(せき・まさし)プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。
構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ

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