楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2026年8月放送分楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2026年8月放送分

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8月1日(土)
「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

ティーショットがスライスして、右斜面のOBギリギリセーフのつま先下がりのラフに。

雨上がりで水が浮いていたので、ニアレストポイントにドロップしました。

ボールの位置を確認したら、フルスイングができないため、クラブを替えに戻ってくると、
ボールが元の位置から動いてOBラインを超えていました。

このような場合、正しい処置はどうすれば良いのでしょうか?


【解説】

ご質問者様、ご質問有難うございます。

ご回答から申し上げますと、罰なしで球の止まっていた箇所にその球をリプレースです。

これは規則9.3の「自然の力が動かした球」の例外2が適用されます。

この項目には
「プレーヤーが元の球か別の球をドロップ、プレース、またはリプレースすることによってインプレーにした後で、
自然の力がその止まっている球を動かす原因となり、その球がコースの他のエリア、
またはアウトオブバウンズに止まった場合、その球は元の箇所にリプレースしなければならない」
と書いてあります。

自然の力とは、風、水などの自然の影響、または重力の影響により明らかな理由なく何かが起きる場合
のことを指します。

今回はつま先下がりの傾斜に止まっていた球が、重力によって動いたと推測できるので、これに該当します。

この例外2は、2025年1月に新たに追加された項目で、それより前は、ドロップして止まっていた球が自然の力で動いた場合、
止まった箇所からあるがままにプレーしなければなりませんでした。

今回のケースに当てはめますと、傾斜によって球が動いてOBラインを超えたのでアウトオブバウンズとなり、
ストロークと距離の罰のもと、直前のストロークを行った場所、つまりティーイングエリアに戻って、
3打目からプレーをしなければなりませんでした。

それ故、以前はドロップやプレース等の処置をした球が急傾斜にあると、ストロークを行うまで息を止めるほど慎重になったものです。

今はルール改訂により、安心して処置することができるようになりました。

8月8日(土)
RPAに入ったと勘違いしてストロークと距離の処置をする解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

5月に開催されたリゾートトラストレディスは19年ぶりに福島県のグランディ那須白河GCが会場となりました。

その3ラウンド目、3番ホールで珍しいルーリングがありました。

このパー4は375ヤードの真っすぐなホールで、グリーン左手前に池があります。

そこであるプレーヤーは、110ヤードからの2打目をわずかにショートしてしまい、池を囲う岩に当たって左の林へ飛んで行きました。

プレーヤーはその林が池と一帯となった一つのレッドペナルティーエリア(RPA)だと勘違いし、
ストロークと距離の罰のもと、2打目をプレーした同じ箇所に球をドロップして4打目をグリーンに乗せました。


ところがグリーンに行ってみるとレッドペナルティーエリアの杭は池の周りを定めていて、
林そのものはジェネラルエリアだと気づきます。

そしてその林の中に自分の球を見つけ、いよいよどうしたらよいか分からなくなってルーリングを要請しました。


現場に駆けつけたレフェリーは、事情を聞いた上で、ストロークと距離の罰のもと、
ドロップしてプレーした球でプレーを続けることを伝えます。

つまりパッティンググリーンに乗っている球で、次が5打目をプレーすることになります。

何故ならストロークと距離の罰に基づく救済は、いつでも認められている処置で、
プレーヤーが別の球をドロップしてインプレーにした時点で球は取り替えられ、
林の中にある元の球はもはやインプレーの球ではなくなる
からです。(規則18.1、定義:取り替え)

そして「インプレー」の定義にもあるとおり、
プレーヤーはどんな時でも複数のインプレーの球を持つことはありません。


ストロークと距離の救済はいつでも認められるとは、
つまりプレーヤーの球がどのコースエリアに止まっていたとしても、またその球が捜索で見つかろうが見つかるまいが、
1罰打を足せば、直前のストロークが行われた場所からプレーすることができるということです。

今回のケースでは、プレーヤーは球がペナルティーエリアに入ったと勘違いしてストロークと距離の救済をしましたが、
結果として球がジェネラルエリアに止まっていたとしても、適用できる規則で処置をしたことになります。


しかし、もしプレーヤーがレッドペナルティーエリアに入ったと勘違いして、ラテラル救済や後方線上の救済をした場合は、
誤所からのプレーで更に2罰打を課される状況でした。

これを教訓に、
ストロークした球がどこに止まったか、コースエリアをしっかり確認しながらプレーを進めていきましょう。

8月15日(土)
「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

毎週土曜日、楽しみにラジコで課金拝聴しております。

6月開催のLPGAダウ選手権を見ていたら9ホールのフェアウェイ近くのラフに、
8ホールのティーショットのショートカット防止のために8ホールのOB杭がありました。

そこでふと疑問です。
9ホールでこのOB杭の近くにボールがあり、スイングの邪魔になる場合は、
隣のホールでもOB杭を抜くことは出来ないと思うので罰なし救済が受けられるか否かが気になりました。

実況のアナウンサー、解説者は「なんか気持ち悪いですね」のみでその事には触れなかったのでモヤモヤしてます。


【解説】

ご質問者様、ご質問有難うございます。

ダウ選手権の8番ホールは418ヤード、左ドッグレッグのパー4です。
8番ホールの左側に345ヤードの短い9番ホールのパー4があり、その間は高い木々でセパレートされています。
そしてこの9番ホールの左側のFWから3ヤードほど離れたラフに白杭が20ヤード間隔で設置されていました。

この大会の追加ローカルルールを確認しましたところ、項目1(e)に
「コース内のアウトオブバウンズ」について明記されており、「8番ホールのプレー中、8番ホールの左側にある白杭は、
ティーイングエリアから行わなければならないストロークについてはアウトオブバウンズである。
また他のホールをプレーしているとき、このOB杭は動かせる障害物とする」とあります。
つまり8番ホール以外のホールをプレーしている時に、球が白杭の近くに止まった場合、
罰なしでその白杭を取り除くことができます。
(規則15.2a(1))

これは、今年の1月にゴルフ規則に新しく追加されたローカルルールひな型A-4.2を採用しています。
その理由として、8番ホールのティーショットをショートカットする目的で、
9番ホールへ打つことを阻止するため
かと思われます。
それは安全上の理由であったり、プレーのペースを考えてのことだと思いますが、特筆すべきは、
ティーイングエリアから行われたストロークにのみ適用されていることです。
つまり8番ホールのフェアウェイからストロークした球が、
この白杭を超えて9番ホールのフェアウェイに止まったとしてもインバウンズとなります。
おそらくそのようなケースはまず無いと判断して、このローカルルールを採用したと思います。

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