- 6月6日(土)
- プレーヤーが適用しない規則に基づいて処置した場合の裁定解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
3月のVポイント×SMBCレディスゴルフトーナメントは千葉県の紫CCすみれコースで開催されました。
3ラウンド目の14番ホールで、あるプレーヤーのティーショットが右の林に飛んで行き、
大きな木から1ヤード離れたベアグランドに止まりました。
球のすぐ前には、1cmほどの高さの木の根が張っており、
ストロークをすると球がイレギュラーに跳ねたり、手を痛める可能性がありました。
そこでプレーヤーは、出ている根っこが地面の下のどの辺りまで張っているのかを確かめるために、
球の前後をティーで刺して調べました。
一見すると、この行為は違反だと思われがちですが、プレーヤーは球のライやスイング区域などの状態を改善しない限り、
ストロークに影響を及ぼす状態に覆われている区域の地面に触れても違反にはなりません。
これは詳説8.1a/7にも掲載されており、
「プレーヤーは地面の下に木の根、岩盤、あるいは障害物があるかどうかを確認するために探ることができるが、
状態を改善しない場合に限る」
とあります。
プレーヤーは球の前後をティーで何度か刺し、地面の下の状態を確認した上で、
アイアンでグリーン手前のフェアウェイまで出しました。
これに関連するルーリングに、私自身も何度か立ち会ったことがあります。
プレーヤーの球がカート道近くに止まり、カート道の一部が土に覆われて境が分かりづらいとき、
ティーを刺してその境を確認することがあります。
これはカート道に球や意図するスイングやスタンスがかかっているかを判断し、
障害物からの罰なし救済が受けられるか否かの重要な手掛かりとなります。
またカート道から救済するとなった場合も、どこまでが障害物なのかを明確に知っておかないといけません。
例えば、救済したあとでストロークしたときに誤ってスタンスが土に隠れているカート道の上にあったとすると、
正しく救済されていないことになり、誤所からのプレーで2罰打が課されてしまいます。(規則14.7)
それ故、救済を正しく行うことや怪我を予防する目的で、球のライなどの改善をしないことを条件に、
地面を探ってよいことを覚えて頂ければと思います。