- 9月12日(土)
- 消されたマーカーのサイン解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
今年のJLPGAプロテスト1次の2ラウンドでの出来事です。
プレーヤーAは17ホール終了後に棄権しました。
そのため、プレーヤーAはプレーヤーBの17ホールのスコアをマーカーとして証明し、
そのスコアカードをプレーヤーCに渡しました。
CはBの18番ホールのスコアをマーカーとして証明し、スコアカードに署名して提出する予定でした。
なぜなら、ストロークプレーではマーカーの責任としてスコアカードのホールのスコアを証明しなければならず、
プレーヤーに複数のマーカーがいた場合、
各マーカーはマーカーをしていたホールのスコアを証明しなければならないからです。
このケースでは、Bのスコアカードのマーカーの欄に17ホールマーカーとしてスコアを証明した
Aの署名と18番ホールのスコアを証明するCの2人分の署名が必要でした。
しかし、アテストエリアでCは無意識にマーカー欄にあったAの署名を消しゴムで消して
自身の名前を書いてしまいルーリングとなりました。
本来ならば、プレーヤーAを探して新たにスコアを証明してもらわなければならないと思うかもしれませんが、
実はそうではありません。
2023年から、複数いるマーカー達の中の1人がそのプレーヤーの全てのホールを見ていた場合、
そのマーカーは全てのホールのスコアを証明することができるようになりました。(規則 3.3b(1))
そのため、このケースのCはBの全てのホールのスコアを証明することができるため、
消されたプレーヤーA の署名を再度もらいに行く必要はありません。
2023 年より前は、プレーヤーBがAのスコアの証明無く、
Cのみの証明でスコアカードを提出したら失格になっていました。
ちなみに、マーカーが責任を果たさない事がプレーヤーにとって不可抗力であった場合、
例えばマーカーがスコアカードを持ち去った、またはスコアカードを証明せずに立ち去ったなどの場合、
プレーヤーに罰はありません。(規則 3.3b(2)例外)
委員会は
そのプレーヤーのプレーを見ていたスコアラーや別のプレーヤーからスコアを証明してもらうことができます。