楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2022年3月放送分楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2022年3月放送分

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3月5日(土)
スタート時間とプレーのペースについてのマナー解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

前回はコースの保護についてお話したかと思いますが、
今回はスタート時間とプレーのペースについてお話したいと思います。

まず、ゴルフコースのラウンドをしたいと思った時、
皆さんは楽天GORAなどから特定のコースの予約をすると思います。

その時に決めるのはスタート時間です。
スタート時間とは、その場所に集合する時間という事ではなく、
その時間にスタートホールからプレーを始められる時間です。

マナーとしてスタート時間の5分前には
スタートホールに到着していることが望ましいです。

中には1-2分遅刻してしまう方もいらっしゃるかもしれません。

一般のプレーでしたら罰を受けることはありませんが、
競技だった場合は2罰打になってしまいます。(規則5.3a)
余裕をもってスタートホールに到着することをお勧めします。

続きまして、プレーのペースです。

皆さんが気持ちよくラウンドするために
欠かせないのは、速やかなプレーのペースです。

ストロークのための準備や次の地点への移動は速やかに行いましょう。

自分のプレーの順番になればすぐにプレーできるようにしておくことや、
「レディーゴルフ」でプレーすることは規則も推奨しています。(規則5.6b)

レディーゴルフとはプレーの準備ができた人からストロークを行うことです。
本来は、ホールから遠い順番にプレーするという厳密なルールがあるのですが、
安全を間違いなく確保できた場合と時間短縮のためにレディーゴルフをしましょう。

プレーのペースとは周りの人への配慮でもあります。
自分のプレーに集中しつつ、周りを見る余裕をもってラウンドを楽しみましょう。

3月12日(土)
「教えて!Nory」球が池に入ったという思い込みによる誤ったプレー解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

池越えのショートホールで、打った球が池に入ったと同伴競技者も思い込んで、
池の手前の横切った地点から3打目を打ってグリーンに向かいました。
ところが1球目が池を超えていました。この時の処置を教えてください。



【解説】

ご質問有難うございます。
まず池の質問に対しての回答は2通り考えられます。

まず1つ目は、池の処置をしたときに元の球が池に入っていたことが分かっている、
または事実上確実であった場合です。

分かっている、または事実上確実とは、疑念がほんのわずかにあるものの、
問題になっている出来事の起きた可能性が95%以上であることを示している状態です。

このケースですと、池に入ったことが95%以上の可能性であるならば、
取り替えた球は正しくインプレーになっていますので、そのままホールアウト
して下さい。

もう1つのケースは少しだけ複雑です。
もし、元の球が池に入ったことが事実上確実ではないのに池の処置をしてしまった場合、
適切ではない規則に基づいて球を取り替えています。

この場合は誤所からのプレーをしており、ほとんどの場合が重大な違反です。
重大な違反をしてしまった場合はその誤りを訂正しなければならず、
こちらのケースですと、ティーイングエリアに戻らなくてはなりません。

ティーイングエリアに戻った時の打数ですが、5打目になります。
最初のティーショットの1打+誤所の2罰打+ストロークと距離の1罰打を足して
次のストロークは5打目ということになります。

3月19日(土)
「教えて!Nory」ドライバーへの重量調整に関するルール解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

新ルール上、ドライバーへの鉛貼り調整で、
何かルールに抵触するような注意点はありますか?



【解説】

ご質問ありがとうございます。
ドライバーへの重量調整のため、シャフトやヘッドに
鉛テープを貼ることは認められています。


注意点としましては、重量調整をするのはラウンド前にお願いします。
ラウンド中に鉛テープを貼ってしまうと、クラブの性能を故意に変えたということになり、
そのクラブでストロークを行うと失格になります。
(規則4.1a(3))

ただし、もともとラウンド前に貼っていた鉛テープが
ラウンド中、剥がれ落ちたり、剥がれそうになっている場合は、
クラブを復元するために鉛テープを同じ位置に貼っても問題はありません。(規則4.1a(2)/1)
この場合はクラブの修理ということになります。

また鉛テープの性質を踏まえ、元の鉛テープの粘着が弱まり、
剥がれてしまう場合は新しいものを使うことも認められています。

これは大変珍しいことで、クラブの損傷を修理する時、
ほとんどの場合、もともとクラブに付いていた物、
例えばグリップ、シャフト、ヘッドを使用しなければなりませんが、
鉛テープに関しては元の鉛テープが使えなければ新しい物の使用が認められています。

3月26日(土)
ソニーオープンのラインOB解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

今年のソニーオープンは松山プロの優勝で嬉しいニュースが入りました。

その、同じソニーオープン、同じコースで昨年の2021年にニュースになりました
18番左、急遽追加されたOB杭についてお話したいと思います。

2021年のソニーオープンはコロナの影響で無観客の開催でした。
18番ホールは通常ギャラリースタンドや看板などで囲まれるところ、
無観客だったため、ワイドオープンになっていたそうです。

すると、ドッグレッグしている18番ホールのティーショットを
左に隣接している10番ホールに向けてショートカットする選手が多数いました。


そこで、トーナメントの開幕前夜、
競技委員会は10番ホールをプレーしている選手の安全を考慮して
10番と18番ホールの間にOB杭を追加しました。

このコース内のアウトオブバンズは通称ラインOBと呼ばれています。

ソニーオープンのラインOBはローカルルールで、
18番ホールをプレーしている選手の球がOB杭を越して10番ホールに行った場合は
アウトオブバウンズで打ち直しになりますが、
反対に10番ホールをプレーしている選手の球がOB杭を越えて
18番ホールに行ってもインバウンズの球となります。

このように2つのホールの間に境界を設けることで、
隣接するホールにいるプレーヤーを保護したり、
ホールの特徴を維持することができます。


実は以前からソニーオープンの18番ホールをプレーするのに、
10番ホールにティーショットを打つ選手がいたそうで、
ドッグレッグしているホールの特徴を維持するためにも、
このラインOBの設置は有効だったと言えます。

この有名な18番ホールは、1983年に優勝された青木功プロや
今年の松山プロのイーグルで大変盛り上がります。
来年こそは応援にハワイに行きたいです!

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