楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2026年6月放送分楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2026年6月放送分

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6月6日(土)
球の周辺の地面の下を探る解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

3月のVポイント×SMBCレディスゴルフトーナメントは千葉県の紫CCすみれコースで開催されました。

3ラウンド目の14番ホールで、あるプレーヤーのティーショットが右の林に飛んで行き、
大きな木から1ヤード離れたベアグランドに止まりました。


球のすぐ前には、1cmほどの高さの木の根が張っており、
ストロークをすると球がイレギュラーに跳ねたり、手を痛める可能性がありました。

そこでプレーヤーは、出ている根っこが地面の下のどの辺りまで張っているのかを確かめるために、
球の前後をティーで刺して調べました。


一見すると、この行為は違反だと思われがちですが、プレーヤーは球のライやスイング区域などの状態を改善しない限り、
ストロークに影響を及ぼす状態に覆われている区域の地面に触れても違反にはなりません。

これは詳説8.1a/7にも掲載されており、
「プレーヤーは地面の下に木の根、岩盤、あるいは障害物があるかどうかを確認するために探ることができるが、
状態を改善しない場合に限る」
とあります。

プレーヤーは球の前後をティーで何度か刺し、地面の下の状態を確認した上で、
アイアンでグリーン手前のフェアウェイまで出しました。


これに関連するルーリングに、私自身も何度か立ち会ったことがあります。

プレーヤーの球がカート道近くに止まり、カート道の一部が土に覆われて境が分かりづらいとき、
ティーを刺してその境を確認することがあります。

これはカート道に球や意図するスイングやスタンスがかかっているかを判断し、
障害物からの罰なし救済が受けられるか否かの重要な手掛かりとなります。


またカート道から救済するとなった場合も、どこまでが障害物なのかを明確に知っておかないといけません。

例えば、救済したあとでストロークしたときに誤ってスタンスが土に隠れているカート道の上にあったとすると、
正しく救済されていないことになり、誤所からのプレーで2罰打が課されてしまいます。(規則14.7)

それ故、救済を正しく行うこと怪我を予防する目的で、球のライなどの改善をしないことを条件に、
地面を探ってよいことを覚えて頂ければと思います。

6月13日(土)
「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

ノーリーさん お世話になります。

ロングホールの1打目 A氏とB氏の2人がOBラインギリギリへ。

2人とも暫定球ショット。
A氏の暫定球が手前の為、先にショット。

B氏はOBラインギリギリで見つけ2打目をショット。

A氏はあきらめて、B氏と共に次打地点へ。
B氏がそこで誤球に気づく。

つまりA氏がセーフでB氏がOBだったのです。

この場合どうしたら良いのでしょう。

誤球したB氏 OBも加えティーへ戻って5打目。

A氏 誤球された地点へ戻って、リプレースして2打目?

それとも暫定球を打ったか打たないかによって違いますか?


【解説】

ご質問有難うございます。

A氏は暫定球を打った後に「あきらめて、B氏と共に次打地点へ」と書いてあることから、
A氏は3分間自分の球を捜索したが、見つからなかったので、元の球をあきらめて次打地点へ行ったと推測します。

その場合、A氏の暫定球はインプレーの球となり、次打は4打目となります。

3分間の捜索の後にB氏がA氏の球を誤球していた事実に気付いたとしても、残念ながら結果は変わりません。
(詳説:わかっている、または事実上確実/3)


しかしこれがA氏の球を捜索する前、または捜索時間がまだ3分経っていないときに、
B氏によって誤球された事実に気付いた場合は結果が異なり、
誤球された地点に戻って、元の球か別の球を元の箇所にリプレースして2打目
となります。(規則6.3c(2))

セカンド地点で暫定球をプレーしていたとしても、元の球があると思われる場所よりホールから遠い場所でストロークしており、
暫定球の状態は保ったままにあるので、その暫定球を放棄して、元の球でプレーを続けなければなりません。(規則18.3c(1))


B氏の場合はもう少し複雑です。

まず1打目がOBとなったので、ストロークと距離の罰(1罰打)を受けます。(規則18.2)

また誤球をプレーしたので、2罰打を受け、B氏は元の球でプレーを続けなければなりません。(規則6.3c(1))

B氏の元の球はOBで暫定球をプレーしているので、
本来ならばその暫定球がインプレーとなってプレーを続けなければなりません。


この場合、次が6打目となります。


もしB氏が、セカンド地点でA氏の球を自分の球と勘違いして誤球した時に、
自身の暫定球はもう不要と思って拾い上げていたのであれば、更に1罰打を受けます。(規則9.4b)

それはのちにインプレーとなった球を誤って拾い上げたことになるからです。(詳説18.3c(2)/4)

この場合、暫定球を拾い上げた箇所を推定して、その球をリプレースしてプレーを続けなければならず、
次のストロークは7打目となります。

6月20日(土)
球が止まっているそのバンカーの砂を均す解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

KKTバンテリンレディスオープンの2ラウンド目。

テレビ中継をしていた大会関係者から質問を受けました。

解説をしていたところ、あるプレーヤーが17番ホールのセカンド地点左のバンカーから放ったショットが、
正面の大きな木に当たって跳ね返り、同じバンカー内に球が止まった
のです。

そしてプレーヤーがその球をプレーする前に、
プレーヤーのキャディーが先ほどプレーした2打目地点のバンカーの砂を均したことに疑問を感じたのでした。


これは規則12.2bの「バンカーの砂に触れることに関する制限」に関連し、
バンカー内の球に対してストロークを行う前に、プレーヤーやそのキャディーが、砂の状態をテストしたり、
次のストロークについての情報を得るために、
手、クラブ、レーキなどでそのバンカーの砂に故意に触れてはならないと書いてあります。

もしそのような行為をすると一般の罰(2罰打)が課されてしまうので、
球がバンカー内にあるうちは、極力、砂を均す行為は避けるものです。

しかし砂を均す行為が単にコースを保護するため、
つまりバンカーの砂を平らにしておくことが目的で、
更に次のストロークに影響を及ぼす状態を改善していなければ罰はありません。



今回のケースでは、プレーヤーの2打目はバンカー内の左前にあり、
ストロークして跳ね返った球はバンカー内の右後ろに止まりました。

3打目をプレーするとき、2打目地点はプレーヤーの左前ではありましたが、
プレーの線上にはなく、木も避けられる位置にありました。

この場合、ストロークに影響を及ぼす状態の改善はないと判断できるので、
たとえ球が同じバンカー内にあっても、2打目地点の砂を均すことは罰なしと裁定できます。

一般的に「バンカーに球が止まっている場合、そのバンカーの砂を均してはいけない」というのは、
全てのケースに当てはまる訳ではないことを覚えて頂ければと思います。

6月27日(土)
「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

いつも楽しく聞いています。特に「教えて!Nory」は本当に参考になります。

私のホームコースの月例は、セルフプレーです。

3人は既にグリーンに乗せていて、1人が遠目のバンカーからナイスアウトし、カップ遠くに止まりました。

そのボールが、次にプレーするプレーヤーのパターのライン上にあるのでプレーファーストのために、
バンカーをならしているプレーヤーに「マークしておきますね。」と確認した上で、マークしてプレーを続けました。

この処置はルール上、問題ないでしょうか?

また、当該ボールはマークしたプレーヤーが戻す必要があるのでしょうか?

よろしくお願いします。


【解説】

ご質問者様、ご質問有難うございます。

パッティンググリーン上にあるプレーヤーの球を、他のプレーヤーがマークして拾い上げることは問題ありません。

これは規則14.1bの「球を拾い上げることができる人」という項目に記載されており、
プレーヤーの球を拾い上げることができる人は、プレーヤーかプレーヤーが承認した人となります。

また例外として、パッティンググリーン上に球がある場合に限り、
プレーヤーのキャディーはプレーヤーの承認なしにその球を拾い上げることができます。


今回のケースでは、ご質問者様がプレーヤーに確認した上でマークしているので、これに該当します。

その球をリプレースできる人は、規則14.2b(1)でカバーされており、
プレーヤーか、その球を拾い上げた人、またはその球を動かす原因となった人」になります。

つまりプレーヤーご質問者様がリプレースすることができます。

それ以外の認められていない人がリプレースした球をストロークした場合は、プレーヤーに1罰打が課されます。

ご参考にして頂ければ幸いです。

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