楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2023年6月放送分楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2023年6月放送分

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6月3日(土)
動いている球を拾い上げた場合解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

今シーズンあった珍しいルーリングです。

プレーヤーはグリーンサイドのカラーからアプローチした球を、グリーン上でマークして拾い上げようとしたところ、
止まっていた球が傾斜の影響で自然と動き出し、その動いている最中に球を拾い上げてしまったのです。

この裁定ですが、規則11.2bが適用となり、プレーヤーは2罰打を受けます。
それはプレーヤーが動いている球の方向を故意に止めたという理由からです。

この球はストロークした後にグリーン上で一旦は止まったものの、また自然に動き出しました。
その間、その球をマークして拾い上げるというような介在する出来事がないために、
カラーからプレーしたストロークの続きとなります。

要するに、カラーからプレーして動いている球をプレーヤー自身が故意に止めたとみなされます。

この処置ですが、2罰打を加えた上で、その動いている球が拾い上げていなければ
自然に止まったであろう地点を推定してそこにプレース
となります。(規則11.2c(1))

それなので、拾い上げた地点から更に数センチ転がったとみなした箇所に球をプレースしました。

6月10日(土)
「教えて!Nory」前進2罰打について解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

2019年のルール改正で、打ったボールがOBの場合、前進2罰打で打てるようになりました。
この場合、最後に打ったところから1罰打で打つか、
前から2罰打で打つかの選択は自由なのでしょうか。


例えば、ティーショットがOBになってしまったけれども、結構飛距離が出ているので、
打ち直すより有利な場合、前から2罰打で打つという選択肢を取ることができるでしょうか。



【解説】

ご質問ありがとうございます!

まず、このルールはローカルルールなので、
プレーしているコース、或いはプレーしている競技で、
このローカルルールひな型E-5が適用されているかを調べる必要があります。

もし適用していれば、ティーショットがOBとなり、
球がOBの境界を横切った地点から2罰打でプレーを続けたい場合は、
その選択肢を選ぶことができます。


また逆に、ティーショットがOBとなり、再度、
ティーイングエリアから1罰打でストロークと距離の救済でプレーをしたい場合は、
それもできます。

このようにティーイングエリアからプレーをした場合は、それが3打目となり、
その球でプレーを続けなければいけません。

尚、ティーショットがOBかもしれないと暫定球をプレーした場合で、
初めの球が実際にOBか紛失となった場合は、
その暫定球がインプレーの球となり、その球でプレーを続けなければいけません。
要するに、OBを横切った地点から2罰打でのプレーの選択はできません。

6月17日(土)
不可分な物解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

不可分な物とは、コース上にある人工物で、
委員会が罰なしの救済を認めないと定めたもの
です。

本来、コース上にある人工物は障害物と扱われ、プレーの障害があれば罰なしの救済が認められます。

ところが委員会は、ローカルルールで、
コースをプレーする上で挑戦の一部と定めたものを不可分な物とすることができます(ローカルルールひな型F-1)。
そしてJLPGAを含むほぼ全てのゴルフ団体は、2つのものを不可分な物としています。

そのひとつは、ペナルティーエリアにある護岸用の構築物です。
これは池などを囲んでいる人工の壁や枕木がそうです。

例えば、球がペナルティーエリアの外のジェネラルエリアにあり、
その球をストロークするのに枕木がスイングの障害となったとしても罰なしの救済は認められません。

二つ目は、樹木に密着させて取り付けられているワイヤや保護ネットなどです。

これも球が木の近くにあり、スイングする際に木に密着しているネットが障害となっても罰なしの救済はありません。
この場合、そのままプレーするかアンプレヤブルの処置をするしかありません。

このローカルルールは、通常のゴルフ場や競技ではあまり採用されていないので、
そのような状況に遭ったときは、障害物として罰なしの救済を受けることができますが、
念のため、スコアカードの裏面に書いてあるローカルルールを読んで確認してみるとよいでしょう。

6月24日(土)
キャディーの遅刻で2罰打解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

4月にハワイで開催されたロッテ選手権の2ラウンド目の出来事です。

10番ホールスタートの野村敏京選手のキャディーが
スタート時間に遅刻したため、そのホールで2罰打を受けました。


このキャディーさんは、1番ホールからのスタートだと勘違いしてそこにいたのですが、
間違いに気づいたときは、時すでに遅しで10番ティーに数分遅れで到着しました。

ここで疑問なのは、
本来、スタート時間にいなければいけないのは、キャディーではなくプレーヤーなのに、
何故2罰打が課されたかということです。(規則5.3a)

このとき、野村選手はスタート時間に10番ティーにいました。
ところが問題は、ティーショットをする順番になったときにプレーするクラブがなかったことです。

プレーヤーはスタート時間にいるだけでなく、
プレーをすぐに始めることができる状態でいなければなりません。(詳説5.3a/3)
つまりそれは1本のクラブと球を手にしている状態を意味します。

このとき、もし野村選手がパターと球を持っていて、
そのパターでティーショットをしていれば2罰打を免れることができました。

おそらく、このとき野村選手は何のクラブも手にしていなかったと推測します。
結果的に、スタート時間を数分過ぎてプレーしたことにより2罰打となりました。

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