楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2022年2月放送分楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2022年2月放送分

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2月5日(土)
「教えて!Nory」暫定球の宣言について解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

ティーショットが怪しかったので、宣言をして暫定球を打ったところ、チョロってしまいました。
1球目を確認するまでは、暫定球で対応しますが、
打つ度に暫定球の宣言をしないとその時点で暫定球がインプレ―球になるのでしょうか?



【解説】

ご質問ありがとうございます。
「暫定球」の宣言は、その暫定球をプレーする前に
1度だけすればよく、それ以降は言う必要はありません。

ただし、暫定球のプレーに関して1つだけ注意して頂きたいことがあります。
それは初めの球があると思われる場所より、
ホールに近い箇所から暫定球にストロークしますと、
その時点で暫定球はインプレ―の球に変わります。


この「初めの球があると思われる場所」というのは、
実際に探して見つかった場所ではなく、あくまであると合理的に思われる場所です。

もし、その場所より前にある暫定球にストロークしますと、
その時点で初めの球はアウトオブプレーとなり、誤球扱いとなります。


質問者様のケースですと、チョロってしまった暫定球でプレーを続ける場合、
初めの球があると思われる場所まで、暫定球としてプレーを続けられます。

その後、初めの球を探したければ暫定球でのプレーは一旦そこで止めて、球探しをして下さい。
球探しを始めて3分以内にコース内で見つけたら、
暫定球は放棄して初めの球でホールアウトしてください。

(規則18.3c)

2月12日(土)
コースの保護についてのマナー解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

最近、ゴルフを始める方が増えてきたという嬉しいニュースを耳にしました。
それに伴い、今回はルールではなく、プレーのマナーについてお話したいと思います。

これはゴルフコースの芝の保護や他のプレーヤーへの配慮という意味で、是非、身に着けて頂きたい行動です。
それでマナーと言っても幾つかあるのですが、今回はコースの保護についてお話したいと思います。

これは練習場とコースの両方で言えることなのですが、
芝の上からショットをしたとき、ディボットができる場合があります。
そのときは、ディボットを元に戻すか目土をするように心がけて下さい。


特にキャディーさんがいないセルフプレーでは、プレーヤーの代わりに目土をして下さる方がいないので、
クラブと一緒に目土袋を持つ習慣をつけて頂くと良いと思います。

目土は芝の修復を助け、地面を平らにします。
またパッティンググリーン上にボールマークが出来た場合、
或いは他のプレーヤーが付けたボールマークを見つけた場合は、速やかに直して下さい。


早く直せば、その分、芝の回復も早くなり、良いコンディションを保つことができます。
そしてバンカーからプレーしたあとは、しっかりレーキで砂を平らに均してください。

プレーヤーひとりひとりがこのように行動すれば、良いコンディションの中、
皆が気持ちよくプレーすることができます。ぜひとも実践して頂ければと思います。

(規則1.2a)

2月19日(土)
「教えて!Nory」バンカーでのマイボール確認方法解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

バンカー越えギリギリのピンポジに果敢に攻めた結果、
僅かに足りずアゴの高いバンカーの斜面に刺さってボールがほぼ埋まった場合、
自分のボールだと掘って確認する時はどのようにしたら良いのでしょうか?
また、その場合やってはいけない事はどんな事でしょうか?



【解説】

ご質問ありがとうございます。
球がバンカー内の砂にほぼ埋まった場合ということは、球があるのは見えているけど、
その球が自分の球かどうか分からない状態ということですね。

この場合は、自分の球かどうかの確認のため、拾い上げて見ることができます。

その方法ですが、まず球の箇所にティーなどを使ってマークします。
その後、拾い上げて自分の球だと確認できた場合、その球を元の砂の位置にリプレースしてください。


この過程でライが変わってしまった場合は、元のライに復元してください。
つまり手やバンカーレーキなどを使って、確認する前の砂の状態に戻すということです。

ここで注意点が幾つかあります。
確認の為に球を拾い上げる場合、その前に必ずマークをすること。
そして拾い上げた球は、拭かないこと。

これらの行為をしてしまうと1罰打となります。

また確認作業でライが変わってしまった場合、元のライに復元せずに、
その球をプレーしてしまうと2罰打となります。

色々と制約があって大変ですが、一つでも覚えて頂ければ幸いです。

(規則7.1b、7.3)

2月26日(土)
動いている球を打ってはダメ!解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

これは2018年の全米オープンで起こった珍事です。

高速グリーンで有名なシネコックヒルズでスコアメイクに苦しんでいたフィル・ミケルソン。
3日目の13番ホールで6mの下りのパットを打ったところ、
球はホールを通り過ぎて止まらないとみるや、小走りでその球を追いかけ、
動いている球をそのままホールに向かって打ち返してしまいました。

幾つかの例外を除いて、基本的に球は止まっている状態でなければストロークすることはできません。
このケースのように動いている球を打ったら2罰打となるので、
どんなにイライラしていても止まったところからプレーしなければなりません。

因みにこの大会ですが、グリーンスピードと急な傾斜が原因で
多くのトッププロが3パットや4パットをしてスコアメイクに苦しみました。

そしてこのコースは、2004年でも全米オープンを開催しました。
当時は、最終日の7番ホールであまりにグリーンが速すぎてしまい、
球がカップ周りで止まらず、プレーがなかなか終わらず、
大会側は苦肉の策として、プレーの合間に水を撒くという事態にまで発展しました。

いくらメジャーとは言え、グリーンの速さにも限界がある。
ミケルソンはそれを訴えるために、あのような行動を取ったのではないかと思いました。


(規則10.1d)

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