内藤雄士のお悩み解決!第7回・ショットが曲がり始めると止まらない
Q・ショットが曲がり始めると止まりません。特にドライバーが顕著です。何か対策はありますか?
A・スイングよりもアドレスを見直すことをオススメします。セットアップを今よりも丁寧に行うことで、ショットの曲がりが改善される可能性があります。
コースだと曲がるということであれば、セットアップの問題かも?
質問者がゴルフ歴7~10年で、平均スコア80~89であることを内藤さんに伝えると、すぐに心当たりが浮かんだようで、次のように回答してくれた。
「この方が練習場では真っすぐ飛ぶけどコースでは曲がるということであれば、アドレス自体に問題が生じている可能性が高いと思います。シングルハンディクラスの人でも、アドレスがバラバラになっているため、球筋もバラバラになっているというケースは、実はとても多いです」
例えば、最初の2~3ホールでショットが当たらないと、誰もが当たるように構えたくなってしまうのだという。でも、その構えは極端にハンドファーストだったりして、丁寧な構えとはほど遠いものになっているケースが多いようだ。
ボールが半個分ずれたら、球筋はまったく違うものになる
「プロゴルファーの場合、後方からターゲットを見据えたら、まず基準線をしっかりとつくり、基準線に対してフェースを直角に合わせます。その後、スタンスを決めて打つという手順になります。でも、アマチュアの場合、後方から何となく前方を見ているだけで、基準線をつくれていないので、フェースよりも先にスタンスを合わせている人が非常に多いです。そんなセットアップでよく当たるなと、いつも不思議に思います。プロでさえも、丁寧な手順を踏んでも若干ずれることがあります。ということは、アマチュアの人はもっとずれているということです。例えば、プロのセットアップがボール半個分ずれたら、球筋は全然違いますよ。アマチュアの人がそれ以上ずれているとしたら、球筋がバラバラになるのは当然です。そういう人は、丁寧にセットアップすることさえ心がけてくれれば、それだけで圧倒的に変わる可能性があります」
ショットが曲がる際、スイングに原因を求めがちだが、実はセットアップに原因があるケースも多いようだ。
回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん
1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場『ハイランドセンター』の代表取締役も務めている。
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