内藤雄士のお悩み解決!第23回・上司のパットに部下はどう「OK」を出せばいいのか?

内藤雄士のお悩み解決!第23回・上司のパットに部下はどう「OK」を出せばいいのか?

Q・自分よりもゴルフが上手な上司のパットに、部下の私がOKを出してもいいのでしょうか? 失礼にならないOKの出し方があれば教えてください。

A・その人だったら絶対に入ると思える距離やラインであれば、OKを出してもいいと思います。

ゴルフのルールに従えば、どんなに短いパットでもカップインしなければホールアウトは成立しないが…

ゴルフの厳密なルールに従えば、どんなに短いパットでもカップインしなければホールアウトは成立しないが、アマチュアのプライベートなラウンドであれば、ボールがカップの1グリップ以内に近づいた場合はOKにするのが一般的だろう。

プレーの進行のことなどを考えると、OKを出すこと自体は決して悪いことではないと内藤さんは語る。ただ、相手が自分よりも年上、役職も上、ゴルフ歴も長くてゴルフの腕前も上という場合には、OKの出し方が難しい場合もあるという。

「例えば、ゴルフの上級者にとって、スコアが79なのか80なのかというのは、大きな違いじゃないですか。その1打をすごく大切にプレーしている人に対して、下りの1メートルのパットをOKしたら、『コイツ、おれのことをバカにしているのか』みたいな感じになるかもしれません。だから僕の定義としては、下りのパットはあまりOKしません。一方で、上りのパットは多少距離が残っていてもOKします。上級者であれば、上りの短いパットは、その人自身も『これは入るよ』と思っているはずだからです。要するに、基本のOKのスタイルは、その人だったら絶対に入ると思える距離やラインであれば、OKしても構わないということです」

また、プライベートなラウンドでは同伴競技者にどんどんOKを出すという内藤さん自身が、独自のOK方法について語ってくれた。

「下りのパットはあまりOKしないと言いましたが、『これは絶対に入れたい!』という下りのパーパットをカツンと打っちゃったとき、ボールがピューッと行っちゃったりするじゃないですか。そういうとき、僕はボールが止まる前に「あ~、惜しい。OK!」と言っちゃいます(笑)。なぜなら、そのパットを入れたかったのに、次のパットも入らなかったら、雰囲気が悪くなるじゃないですか。でも、ボールが止まってからだと、その距離がOKかどうか微妙な感じになることもあります。だから止まる前にOKを出してしまうのです。僕のやり方が合っているかどうかは分かりませんが、僕自身はその人がパーかダボかはどっちでもよくて、ゴルフを通じてその日一日を楽しく過ごすことのほうが大切だと思っているんですね。だから、次のティーグラウンドが楽しくなるような終わり方をしたいと思っているんです」

100以上打つ人の場合には…

また、相手が100以上打つ人の場合は、ダブルボギーパットまでは打ってもらうが、トリプルボギーパットでそんなに距離がなかったらOKを出すという。

「みんな、そこでバタバタもしたくないでしょうし、そのほうがすんなりOKを受け入れてくれますからね。100くらい打つ人は、ボギーパットはすごく重要じゃないですか。だからボギーパットは打ってもらって、ダボパットぐらいまでは打ってもらうけど、トリパットは、それが入ったからといって、すごく重要なことじゃないと思います。パットが外れて、外れて、外れて、とかになったら、次のティーグラウンドが寒いじゃないですか。だから僕は、そういうふうに決めています」

内藤さん流のOK方法、ぜひ参考にしてほしい。

回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん

1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場「ハイランドセンター」の代表取締役も務めている。

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