内藤雄士のお悩み解決!第21回・避けたい方向にボールが飛んでしまうのを何とかしたい
Q・左を避けたいのに左に飛んでしまうことや、右を避けたいのに右に飛んでしまうことが多いのです。解決策はありますか?
A・ティグラウンドであれば、左を避けたいときは左ギリギリ、右を避けたいときは右ギリギリにティアップしてください。
コースマネージメントで余計なミスを避けよう!
左サイドに池やOBがあり、右サイドはセーフというシチュエーションであれば、どんなゴルファーでもショットの狙いは右サイドのはずだ。
ところが、アマチュアのプレーというのは不思議なもので、左サイドを避けたいと思っているはずなのに、ボールはなぜか左サイドに吸い込まれてしまうのだ。逆もまたしかり。右サイドを避けたいときに限って、ボールは右サイドに飛んでしまう。これって解決策はあるの?
「そのショットがティグラウンドからのティショットで、左に池やOBがあり、左には絶対に行かせたくないのであれば、ティグラウンドの一番左に立てば右しか見えなくなります。これを『背中でハザードを消す』という言い方をするんですけど、そのような対策が効果的です。逆に、右には絶対に行かせたくないのであれば、ティグラウンドの一番右に立って、左しか見えない状況を作るのです。アマチュアの方はティアップの位置をだいたいで決めていることが多いので、ちょっとしたマネジメントを覚えることで、余計なミスを避けることができます」
ミスか見極める力を養うことも、ゴルフ上達の秘訣
一方で、このようなコースマネージメントに関する悩みは、アドバイスが難しいと内藤さんは語る。
「アマチュアの方はスイングに悩むケースが非常に多いのですが、ゴルフスイングは本来、とてもシンプルなもので、正しい体の使い方さえ覚えれば、それほど奥が深いものではありません。一方で、コースマネージメントは本当に奥が深いので、ひと言ではなかなか教えづらい部分です」
ミスショットという結果は同じでも、それがスイングのミスなのか、コースマネージメントのミスなのか、どちらのミスか見極める力を養うことも、ゴルフ上達の秘訣の一つなのかもしれない。
回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん
1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場「ハイランドセンター」の代表取締役も務めている。
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