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内藤雄士のお悩み解決!第13回・トップスイングが思いどおりの位置まで上がらない

内藤雄士のお悩み解決!第13回・トップスイングが思いどおりの位置まで上がらない

Q・プロゴルファーと同じような位置までクラブが上がりません。どうすればクラブが上がるようになるのでしょうか?

A・体操で体の柔軟性を高めれば、正しい位置にクラブが上がるようになります。

体の柔軟性を高めるのが最も効果的

プロゴルファーのスイングを見ていると、トップスイングでクラブが高い位置まで上がり、上半身をしっかりねじった状態から、そのねじれを一気にほどいてクラブヘッドを加速させてボールをとらえている。それと同じようにスイングしているつもりでも、アマチュアはトップスイングが浅く、ねじれが足りないのでヘッドも十分に加速せず、飛距離が出ないというケースが多いようだ。そのような悩みはどうやって解決したらいいのだろうか?

「それはもう、体が固すぎるということなので、ゴルフスイングを磨くというよりは、体操で体の柔軟性を高めるのが最も効果的です。体が動くようになったら、クラブが正しい位置に上がるようになります。クラブが正しい位置に上がれば、自然とクラブが正しく振れるようになります。ボールを遠くに飛ばすのは、腕の力ではなく、体の使い方なんですね。したがって、正しい体の使い方ができていない人は、まず正しい体の使い方を身につけることが大事です。正しい体の使い方ができない人は、それができる状態まで体の柔軟性を高めることが、実はゴルフがうまくなる近道というケースはかなりあります」

男性アマチュアゴルファーよりも明らかに力が劣る女子プロゴルファーやジュニアゴルファーでも、ドライバーで250ヤードを超えるショットが打てるのは、体に柔軟性があり、体の使い方が効率的だからだ。一方、力があってもアマチュアゴルファーが飛ばないのは、体が固いうえに腕の力でクラブを振ろうとするからだと内藤氏は指摘する。

「米ツアーで活躍する松山英樹選手の筋力測定を行ったところ、下半身やお尻、体幹の筋力はスーパーアスリート級だったけど、両腕の筋肉量は一般人以下だったそうです。それだけ腕の力じゃないということです。ゴルフスイングは本来、それほど難解なものではなく、とてもシンプルなものなので、アマチュアの皆さんも、腕の力でクラブを振るスイングから卒業して、体の柔軟性を高めて正しい動きを身につけてほしいです」

回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん

1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場『ハイランドセンター』の代表取締役も務めている。

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