内藤雄士のお悩み解決!第26回・ラフに入ったボールがうまく打てない
Q・初ラウンドでフェアウェイからのショットはそれなりに打てたのですが、ラフに入ると全然うまく打てませんでした。うまく打つコツがあるのでしょうか。
A・ラフに沈んでいるボールを打つときは振り遅れ厳禁です。振り遅れないためにはクラブを短く持ってフルスイングしないことです。
ラフからのショットのコツとは?
練習場でそれなりのショットが打てるようになり、自信満々でコースデビューしたが、ゴルフ場ではまったく思いどおりに打てなかったという苦い経験を持つ人は多い。特に、芝生が短く刈り込まれたフェアウェイからはまあまあ打てたが、芝生が長いラフからのショットが全然ダメだったという声をよく聞く。ラフからのショットは上級者でもミスが出やすいというが、コツはあるのだろうか。
そこで内藤さんに、ラフからのショットのコツを聞いてみた。
「まず、ラフに沈んでいるボールを打つときは、絶対に振り遅れてはいけません。振り遅れないための最も有効な方法は、クラブを短く持つことです。また、ボールがラフに沈んでいなくても、ちょっとでも不安があるならフルショットしないほうがいいと思います。クラブを短く持ち、ボールの近くに立ち、スタンス幅を狭くして、大振りしない。そうすれば、クラブの芯にボールが当たる可能性が高くなります。飛距離は多少落ちますが、そのぶんクラブの番手を上げればいいのです。ライ(ボールの置かれた状況)が悪いなと思ったら、そのライがフルスイングできる状況かフルスイングは厳しい状況か、的確に判断してほしいです。アマチュアの方は、フルスイングが厳しい状況なのにフルスイングしているケースが多いので、その判断基準を見直してみてください。『全然うまく打てない』ということは、フルスイングをしてはいけない場面でフルスイングをしている可能性が高いと思います」
回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん
1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場「ハイランドセンター」の代表取締役も務めている。
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