内藤雄士のお悩み解決!第27回・独学よりプロに習え、と言われるけど本当に効果あるの?
Q・独学でゴルフを始めましたが、なかなか上達しません。やっぱりプロに習ったほうがいいのでしょうか?
A・プロに習ったほうが当然、上達は早くなります。
まず正しい握り方と、正しい構え方を覚えることが本当に大切です
ゴルフを始めるきっかけとして、「ゴルフをやっている先輩や友人から誘われたから」というケースは多い。そのような場合、まずは先輩や友人とゴルフ練習場に行き、クラブの握り方や構え方を教わることになる。だが、それが原因でゴルフが上達しない人が、世の中にはたくさんいると内藤さんは指摘する。
「独学でゴルフを始めた方の特徴として、握り方や構え方が少し独特になってしまうケースが多く見られます。そうなると、関節の向きとか、肩のラインとか、そういうものがおのずとオーソドックスではなくなってしまうので、結果的にオーソドックスなスイングにならないということになってしまいます。練習すれば、自己流でもそこそこ当たるようになります。でも、それはたまたま当たっただけの話であって、ちゃんと当たるチャンスは低くなります。もっと効率的にゴルフがうまくなるためには、プロに習ったほうが当然、上達は早くなります。特に、ゴルフは型みたいなものがすごく重要なので、まず正しい握り方と、正しい構え方を覚えることが本当に大切です」
ゴルフを楽しむためには、基礎をしっかり身につけること!
ただ、プロに習いたい気持ちはあるが、プロに習うにはお金もかかるし時間もかかる。この2つの理由でプロに習うことを躊躇する人が多いことは、内藤さんも認識している。そのような人に対しては、次のようなメッセージを送る。
「プロに習うお金も時間もないという方でしたら、今は雑誌とか本とか動画とか、昔に比べてたくさんありますから、基礎的な部分を一度しっかり覚えていただくのがすごく重要になります。ゴルフで何が重要かといえば、関節の向きなんです。関節の向きが合っていれば、自然といいスイングになります。逆に関節の向きが合っていないと、絶対にうまくなりません。ですから、関節の向きが正しくなる握り方と構え方を覚える必要があるのです。リラックスできる正しい姿勢で構えることができれば、変な姿勢で構えたときと比べてリキむ可能性ははるかに低くなりますから、ゴルフスイングがシンプルになります。スイングがシンプルになればゴルフが簡単になります。ゴルフが簡単になれば、ゴルフが楽しくなることにつながります。したがって、ゴルフを効率的に楽しむためには、できればプロに習っていただき、基礎をしっかり身につけてほしいですね」
回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん
1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場『ハイランドセンター』の代表取締役も務めている。
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