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内藤雄士のお悩み解決!第32回・速いグリーンのあとに遅いグリーンでラウンドするとタッチが合わない

内藤雄士のお悩み解決!第32回・速いグリーンのあとに遅いグリーンでラウンドするとタッチが合わない

Q・前回ラウンドしたゴルフ場が速いグリーンで、次のラウンドが遅いグリーンのとき、タッチが合わないことが多いです。前回の記憶を引きずることなく、タッチを合わせる方法はありますか。

A.遅いグリーンのときは重いパターに替えるのが最もやさしい方法です。

プロゴルファーならパターを替える

ゴルフ場によってグリーンの速さはさまざま。タッチを合わせるのに苦労するケースはたしかにある。そこで、内藤さんにグリーンのタッチの合わせ方について質問したところ、次のように答えてくれた。

「このようなケースは、プロゴルフの世界でもあります。プロの試合を開催するコースは、グリーンが極端に遅いということはありませんが、それでも前週と比べて今週は遅いということはあります。そのような場合、プロゴルファーであれば打ち方を変えずにパターを替えます。今週は遅いと感じたら、重いパターを使うのです。重いパターを使えば、ボールの転がりが明らかによくなります」

打ち方は1つに固めたほうがシンプル

その理由を内藤さんは、次のように説明する。

「打ち方で調整しようとすると、手打ちになってしまう可能性が高いですし、速いグリーンに戻ったとき、複雑になりますよね。それよりも、打ち方は1つに固めて、パターの重さで調整したほうが、はるかに易しいのです。ゴルフは道具に頼れるスポーツですから、この場合は道具の恩恵を受けたほうがいいです。私のオススメは、普段から気に入って使っているパターとは別に、遅いグリーン用のパターを車のトランクなどに積んでおいて、朝の練習グリーンで遅いと感じたら、遅いグリーン用のパターに入れ替える方法です。パターを2本持つ余裕がないということであれば、フェースのソールに鉛をはって重くする方法もあります。ただ、今は中古ショップなどもあり、パター1本がそんなに高いわけでもないですから、2本ぐらい持っていても損はないと思います。実はプロゴルファーよりもアマチュアの方のほうが、自分の技術で何とかしなければならないと考えることが多いのですが、この場合は技術で何とかしようとすると複雑になりますから、道具を駆使したほうがやさしいです」

打ち方ではなくパターを替えるという意外な回答だったが、いわれてみればたしかに納得。いろんなパターを試してみて、重いグリーン用のパターを見つけてほしい。

回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん

1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場『ハイランドセンター』の代表取締役も務めている。
構成/保井友秀(ゴルフライター)

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