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内藤雄士のお悩み解決!第11回・バンカーショットをミスしたときに落ち着く方法

内藤雄士のお悩み解決!第11回・バンカーショットをミスしたときに落ち着く方法

Q・バンカーショットをしたとき、バンカーから出なかったり、ホームランして別のバンカーに入れてしまったりすることがあります。落ち着く方法を知りたいです。

A・落ち着く方法はバンカーから一発で出すことです。そのためには肩のラインを地面と平行に保ち、クラブのロフトを信じてダウンブローに打つことです。

バンカーショットをミスしたら誰だって焦る

バンカーショットでミスしたときに落ち着く方法が知りたいという質問者の悩みに対して、内藤さんは意外な切り口でアドバイスをしてくれた。

「バンカーから出なかったり、ホームランして別のバンカーに入ったりしたら、それは焦っちゃいますよ。でも、バタバタしているからこそ、みんながかわいそうだなと思ってくれるわけです。そういう状況のときに落ち着いていたら、むしろまわりがイライラしてしまいますよ。落ち着く方法は、バンカーから一発で出すことです」

バンカーが苦手な人は、あごの高さを意識しすぎている

ただ、「バンカーから一発で出したい気持ちはあるのだけれど、それができないんだよな」と嘆く人も多いだろう。そんな人に向けて、内藤さんは次のようなアドバイスをしてくれた。

「バンカーが苦手な方の多くは、構えた瞬間にあごの高さを意識してしまい、左肩が上がったアドレスになっています。そういう構えをしている時点で、ボールをすくい上げるような打ち方になり、トップかダフリしか出なくなってしまいます。バンカーショットの難しさは、あごが高いからすくい打ちしたくなるけど、ダウンブローに打たなきゃいけないことです。あごが高かろうが、ボールを上げるのはクラブのロフトなので、ロフトを信じてダウンブローに打てるかどうかがすごく重要なのです。これができるようになれば、(バンカーから)出るだけだったら、かなりの確率で出るようになると思いますよ」

左肩を上げないことが一番のポイント

そのためのポイントとして、内藤さんは次の点を挙げる。

「クラブのロフトを信じて、肩のラインを地面と平行にすることです。左肩が上がったアドレスになると、すくい打ちになってしまうので、肩を上げないように意識しながら、クラブを下にドンと落とします。そうすれば球は自然と上がります。その事実がわかればバンカーから一発で出せるようになります。ボールをカップに寄せるためには、やることがまだありますけど、出すだけだったら細かいことは考える必要はありません。ボールをスタンスの真ん中あたりに置き、肩のラインを地面と平行にして、ボールを直接打ってはいけないのでボールの手前を見て、スイングした後も砂が飛び散るまで見続けます。そうすればボールは絶対に上がりますから、バンカーから出すことはできるはずです。一発で出るようになれば落ち着くと思うので、そうやって落ち着いてもらうことでしょうね」

バンカーから一発で出すことができれば、焦りはかなり軽減できるはず。ミスしたときに落ち着く方法というよりも、ミスをなくして落ち着く方法を、ぜひ実践してほしい。

回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん

内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん
1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場『ハイランドセンター』の代表取締役も務めている。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ハイランドセンター

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