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内藤雄士のお悩み解決!第10回・ドライバーは調子がいいけど、アイアンが全然ダメ。どうして?

内藤雄士のお悩み解決!第10回・ドライバーは調子がいいけど、アイアンが全然ダメ。どうして?

Q・ドライバーは調子がいいけどアイアンの調子が悪い日と、アイアンの調子はいいけどドライバーの調子が悪い日があります。何か狂いが生じているのでしょうか?

A・ドライバーの調子が悪い日はボール位置が右足に寄り過ぎていて、アイアンの調子が悪い日はボール位置が左足に寄り過ぎている可能性があります。

構えたときのボール位置を確認してみよう!

アマチュアのラウンドでよく聞く話として「今日はドライバーは調子がいいけど、アイアンが全然ダメだなあ……」とか、逆に「今日はアイアンは調子がいいけど、ドライバーは全然当たらないなあ……」なんてことがあります。

しかも、それが毎回同じというわけではなく、「前回のラウンドではドライバーしか当たらなかったけど、今回のラウンドではアイアンしか当たらない」ということが起こります。これはいったい何が原因なのでしょうか。

このような現象について、ツアープロコーチの内藤雄士さんは次の点を指摘する。

「おそらく構えたときのボール位置が違っているのでしょうね。ドライバーやウッドの調子がいい日は、たぶんボールの位置が左足寄りで、右足体重でインパクトしているのだと思います。すると、ややアッパーブローのスイングになるので、ドライバーやウッドはうまく打てるけど、アイアンはダフリトップになってしまいます。逆にボールの位置が右足寄りだと、ややダウンブローのスイングになるので、アイアンはうまく打てるけど、ドライバーやウッドは全然ダメということになります」

だが一方で、ドライバーやウッドはアッパーブローで打ち、アイアンはダウンブローに打つのが正しいわけではないとも指摘する。

「PGAツアーのトッププロのデータを見ると、ドライバーでも平均1.3度のダウンブローで打っており、フェアウェイウッドもダウンブロー、ミドルアイアンはもっとダウンブロー、ショートアイアンはもっともっとダウンブローという数値になっています。これが正しいクラブの入り方で、そうなるとすべてのショットに一貫性が出てきます。ドライバーだけアッパーブローで、アイアンはダウンブローなんて難しいですよ。絶対に無理とは言いませんが、難易度が高いです。ドライバーがアッパーブローで強い選手なんて、ワールドランキング20位以内だったらバッバ・ワトソンくらいしかいません。でも、あの打ち方は絶対にマネできませんので、アマチュアの皆さんは参考にしないでください」

回答してくれた人: 内藤雄士(ないとう・ゆうじ)さん

1969年9月18日生まれ、東京都出身。日本大学ゴルフ部在籍中に米国にゴルフ留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。1998年にツアープロコーチとしての活動を始め、丸山茂樹プロの米ツアー3勝をサポートした。東京都杉並区にあるゴルフ練習場「ハイランドセンター」の代表取締役も務めている。

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