トラブル！ 林の中に入ってしまった！ どこを狙えばいいんだろう？

ドライバーが思いっきり右に曲がってしまったり、思いがけないミスショットが出たりしてボールが林の中…ということは、誰でも経験があることでしょう。左右に大きな木が立ち並ぶコースに恐怖を覚える方も多いのでは？

そんな皆さん、今回のレッスンは必見です！

まずはとにかく林から脱出すること

ここで焦って対処を間違えると、また木に当たって、ボールが更に林の奥へ行ってしまう…という、最悪のパターンにハマリかねません。まず落ち着いて、木の間が広いところを探しましょう。狙っていきたいグリーン方向に空間がない場合ももちろんあります。

そこは潔く、グリーン方向を狙うことを一度諦めて、林から脱出することに専念してください。

枝もしっかりクリアする低めのボールは、ユーティリティクラブで簡単に

そして、大事なことは、ボールを高く上げないこと。

林では枝がボールの行方を遮っていることがほとんどです。低いボールで確実にフェアウェイに戻したい、そんな時に役立つのがユーティリティクラブです。

飛ばす必要はないので、大きなバックスイングは必要ありません。ユーティリティクラブで小さなスイングをしましょう。フルスイングすれば100ヤード以上は飛ぶこのクラブをいつもよりも短く握って、ボールの近くに立ちます。

そして、ラフを越えてフェアウェイにきちんとボールが戻るよう、狙い所をきちんと決めてくださいね。ちょっと強めのパッティングくらいのスイングをすると、ユーティリティクラブが上手くボールを浮かせてくれて、脱出成功です。

焦らず、欲張らず、「脱出するための一打」に集中すれば良い結果を生む

プロなら、狭い枝の間を狙ってグリーンに乗せることも選択肢の一つになりえますが、そこまで攻める必要のない私たちは、１打余計に打つことになっても、まずは「絶対に」脱出することです。そんなふうに潔く諦めることもゴルフでは大事なこと。そして、その一打に集中しましょう。

一度上手く出すことができれば自信がついて、林も敵ではなくなります。コースと仲良く、木々も応援してくれると思えるくらいのラウンドをしたいものですね！

(注) 今回は、右打ちの場合を想定したレッスンです。

教えてくれた人　勝又優美（かつまた・ゆみ）さん

KEN HORIO GOLF ACADEMY所属　ティーチングプロフェッショナルＡ級
1978年6月29日生まれ、神奈川県出身。2010年にLPGA認定ティーチングプロとなり、静岡県内のゴルフアカデミーで多くの生徒を指導。2013年LPGA入会。ビームス＆ウィンズステーション校（有楽町）でレッスンを受け持つ。非常にやさしく穏やかな性格の持ち主で、女性らしいきめ細やかなレッスンに定評がある。将来の夢は日本一の女子ティーチングプロになること。
取材・構成／キープペダリング　撮影／斉藤秀明　撮影協力／ビームス＆ウィンズ ステーション ゴルフ＆ランニング

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