勝又優美の「もう130女子なんて言わせない!」第4回~当たらないのは男性よりもオーバースイングになりやすいから?!
長いアイアンになるとボールに当たらなくなる。どうして?
短めのパー3や、パー5の3打目など、長いアイアンの出番は少なくはないですよね。練習場では当たっていますか? 練習場でも難しいでしょうか? そこには、女性の身体特有の問題が潜んでいるかも知れません。
「大きく振る」の誤解があるかも。女性の関節の可動域は広い。
女性は自分の身体を精一杯使って、大きく振って大きく飛ばそうと努力しています。身近な男性からのアドバイスがあったのでしょうか。でも女性は肩や腰、股関節など関節の可動域が広いので、そのアドバイスを鵜呑みにすると、男性よりもオーバースイングになりやすいのです。男性には筋肉の鎧がありますが、女性は量も質も違います。
オーバースイングになってしまうと振り戻すことが難しくなります。そうならないために意識して欲しいのは、体幹です。身体のどの部分を意識するか、というと両脇を締めること!
どこまでも振り上げることが出来てしまう女性の身体の特性への対処
短いクラブは当たるのに長めの番手は当たらないことに気がついたら、両脇を締めてクラブを上げることを思い出してください。そうすると腕と身体に一体感が生まれて、オーバースイングにならず、短いアイアンと同じように打つことが出来ます。
両脇が締まっているどうかのチェックポイントは、前にもお話した胸の上の部分、大胸筋の張り具合、緊張感です。少しモッコリと盛り上がる感じです。この張り感をキープしてスイングしましょう。
女性がしっかり当ててしっかり飛ばすために
ボールに上手く当たらないと、もっと当てなきゃと焦って、本来の力、練習してきたことが発揮できなくなります。アドレスに入る前に深呼吸して「大きく振り上げなくても大丈夫」とつぶやいて、「胸の張り感」のことだけ考えてスイングしてみてください。気持ちよくスイングできて、インパクトが決まったらもう悩まなくて大丈夫。良い結果が出たら自分を褒めて、ゴルフをこれからも楽しんでいきましょう!
(注) 今回は、右打ちの場合を想定したレッスンです。
教えてくれた人:勝又優美(かつまた・ゆみ)さん
KEN HORIO GOLF ACADEMY所属 ティーチングプロフェッショナルA級
1978年6月29日生まれ、神奈川県出身。2010年にLPGA認定ティーチングプロとなり、静岡県内のゴルフアカデミーで多くの生徒を指導。2013年LPGA入会。ビームス&ウィンズステーション校(有楽町)でレッスンを受け持つ。非常にやさしく穏やかな性格の持ち主で、女性らしいきめ細やかなレッスンに定評がある。将来の夢は日本一の女子ティーチングプロになること。
取材・構成/キープペダリング 撮影/斉藤秀明
撮影協力/ビームス&ウィンズ ステーション ゴルフ&ランニング