勝又優美の「もう130女子なんて言わせない!」第14回~練習場のように上手く打てない!ルーティンを決めて心を整える方法
練習場はうまく打てるのに、コースだと同じように打てないのはなぜ?
練習の成果を発揮するために張り切ってゴルフ場にやってきた貴方。習ったとおり、練習したとおりに打つことができれば今日は好スコアが出る! と思っていたのに、結果はいつもより悪かった…なんて、がっかりしちゃいますね。
練習場では良い球が打てるようになってきたにも関わらず、コースに出ると全然ボールに当たらないというお悩みの原因は、私たち女性特有の考え方にあるかも知れません。
全てに気がまわるために、いろいろなことが心配になる?!
ティーグラウンドに立って、打つべき方向に構える、その時にどんなことを考えていますか?
素振りは何回したらいいんだろう、池越えるかな、バンカーに入りませんように、チョロしませんように、みんなが見てるどうしよう…など、心配にはきりがありません。男性は「飛ばすぜ!」とシンプルに考えていて、思い切りの良いスイングを見せてくれる人が多いですが、女性は習ったことに忠実にしたいという思いと、コースの障害物の心配で、心が乱れがちです。
コースでのプレー時には、練習場では思い浮かばないことにとらわれてしまうのですね。
ルーティンを決めましょう
ラグビーの五郎丸選手がキック前に見せるポーズで有名になった「ルーティン」。この手順を決めることで、自分の気持のざわつきを抑える効果が期待できます。
目標方向を確認して、スタンスを取り、一回素振りしてアドレスに入るという、構える前のルーティンをまず決めましょう。決めたらそのとおりに。違和感を感じることがあったら、最初からやり直すことをおすすめします。
そして、ボールとフェースの位置をセットして、バックスイングを始動するまでの数秒も、心のなかで「1、2、3、4、5…」などと数を数えると良いです。「4で上げて、5で打つ」などと決めてみてください。
このリズムは本当に人それぞれ。そして、止まっているボールを打つゴルフという競技では、とても大事なところです。練習場でいろいろ試して自分の気持ちの良いリズム・テンポを探してみると良いですよ。コースでのショットに向けて、良いシミュレーションにもなります。
目指せ100女子!
さて、14回にわたってお伝えしてきた女性ゴルファー向けレッスン、いかがでしたでしょうか。この連載は今回が最終回です。
うまく伝えることが出来たか、もっと他に言い方があったんじゃないかと不安になることもありましたが、少しでも女性ゴルファーさんのお悩み決達の手助けになれば嬉しいです。
130女子はいつまでも130女子じゃない! 100女子にレベルアップした皆様とお会い出来る日を楽しみにしています。
皆さま、お付き合いくださりありがとうございました!
(注) 今回は、右打ちの場合を想定したレッスンです。
教えてくれた人 勝又優美(かつまた・ゆみ)さん
KEN HORIO GOLF ACADEMY所属 ティーチングプロフェッショナルA級
1978年6月29日生まれ、神奈川県出身。2010年にLPGA認定ティーチングプロとなり、静岡県内のゴルフアカデミーで多くの生徒を指導。2013年LPGA入会。ビームス&ウィンズステーション校(有楽町)でレッスンを受け持つ。非常にやさしく穏やかな性格の持ち主で、女性らしいきめ細やかなレッスンに定評がある。将来の夢は日本一の女子ティーチングプロになること。
取材・構成/キープペダリング 撮影/斉藤秀明 撮影協力/ビームス&ウィンズ ステーション ゴルフ&ランニング