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石井忍の「練習場でうまくなる」第19回~もうリキまない!調整には「マン振り飛距離」の把握も必須!

石井忍の「練習場でうまくなる」第19回~もうリキまない!調整には「マン振り飛距離」の把握も必須!

わざとリキんでショットを打つ練習も効果的

練習場では質の高い練習をしたいものですが、コースに出ると練習場みたいに振れなくなるというのもアマチュアの大きな悩みです。

練習場の平らな打席で、何のプレッシャーもない状態であれば、スムーズなスイングでナイスショットが打てるのですが、コースでOBや池などのプレッシャーに直面すると、リキんでスイングが乱れてしまうのです。

リキんだ時に起きるミスの傾向を把握することも大事

その対策として、練習場でわざとガチガチにリキんだ状態でショットしてみましょう。

実際にリキんだ状態でショットしてみると、フックが出る人やスライスが出る人など、ミスの傾向が分かれると思います。その傾向を把握できれば、コースで起きるミスが予想できますので、対策を立てられるのです。

コンペでドラコン賞があれば、そのホールではマン振りしたいわけですし、7番アイアンか8番アイアンか迷った時に、8番アイアンで強めに振りたいケースもあります。そのような場面でマン振りし、うまくいった時には好結果が得られて、ミスしたとしても最小限の被害で済むことが分かっていれば、思い切ってチャレンジできるようになります。

リキんだスイングが分かればリキまないスイングも分かる

フルショットの練習よりもスイングの力感を調節する練習が効果的という話を、以前させてもらいました。それは実際、そのとおりなのですが、スイングの力感を調節するためには自分の100%のスイングも把握しておく必要があります。

そして、100%のスイングというのは、乱れが生じやすいスイングでもあります。だから本来は、80%のスイングでコースマネジメントを組み立てていくのが理想ですが、コースに出るとリキむつもりがなくてもリキんでしまうようなワナが随所に仕掛けられています。

ラウンド経験をそれなりに重ねてきた方であれば、「この状況はリキみそうだな」ということが事前に分かると思います。そのような場面では、ショットが成功した時のリワード(報酬)と失敗した時のリスク(危険)を比べてみて、報酬が大きければリキむことを前提でチャレンジし、危険が大きければスイングの力感を60%に下げて、絶対にリキまないようにコントロールするなど、選択肢を持てるようになり、結果的にスコアもよくなります。

教えてくれた人 石井忍(いしい・しのぶ)プロ

1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/小板直樹 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉

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