QP関雅史のギア分析!第19回・ミスしないためのウェッジのロフト選び術

QP関雅史のギア分析!第19回・ミスしないためのウェッジのロフト選び術

Q.44、46、48、50、52、56、58、60、62、64…これだけ多くのロフト角があると一体どれを選べばいいのか迷ってしまう。また、ウェッジの本数はオーソドックスな3本がいいのか、4本がいいのか。

ウェッジのセッティングの基本を関プロに教えていただいた。

アマチュアには易しい56度がおすすめ

アプローチウェッジが52度、サンドウェッジは56度か58度というのが一般的。しかし、実際に選べるロフト角はもっと多い。なぜ、そんなにロフトバリエーションがあるのか。アプローチのミスを晴らしてスコアメイクにつなげるためには、どのロフトを選べばいいのかだろう。

「ピッチングウェッジをアイアンセットでまかなうという前提で考えれば、アプローチウェッジはフルショットもするし、距離や高さを調整して乗せたり、狙ったりするクラブ。サンドウェッジはバンカーと短いアプローチで使うクラブです。したがって、ロフト角を選ぶ際には、そのクラブの役割を考えることが必要です。バンカーショット受け持つサンドウェッジのロフト角は56度か58度が候補。その上で、距離を出したければ56度、球を上げて止めたければ58度というのが一応のセオリーですが、アベレージクラスにとってロフト角の大きなクラブはミートさせるのが難しくなります。また、58度はバンス角も小さい傾向なので、どちらか迷ったら易しい56度をおすすめします」

ストロングロフト化でAWの選び方が変わった

ロフト角選びで鍵となるのはアプローチウェッジだ。選ぶ方法は大きく分けて2つある。

1つめは、自分の打ちたい距離を基準にする方法だ。

「私の場合は、ピンを105ヤードのフルショットでねらえるようにコースメネジメントを考えているので、ちょうど105ヤードを打てる52度がぴったりはまります。仮に、90ヤードを基準にしている人なら54度、110ヤードなら50度というように自分の距離にロフト角を合わせればいいわけです。この方法は、グリーンまわりを自分のスタイルで攻略したい人向きです」

もうひとつは、フルショットの距離の階段を作るやり方。

「最近のアイアンはストロングロフトになってきて、ピッチングウェッジのロフト角も 43度から46度くらいまで立ってきています。こうなると、一般的な52度のアプローチウェッジを使っている場合、ロフト差が最大9度も開いてしまうことになります。理想的なロフトピッチは4度から6度なので、例えばピッチングウェッジが44度でサンドウェッジが56度なら、アプローチウェッジは中間の50度がベターです。また、ウェッジをもう一本増やして、44度、48度、52度、56度と4度刻みの細かい階段を作ることもできます。この方法は、距離の打ち分けがシンプルにできるので、アプローチのストレスを軽減したい人や、結果を早く出したい人にはおすすめです」

ウェッジのロフトのセッティングに興味を持つだけで、グリーンまわりをどう攻めるか、いろいろなアイデアがわき、攻略法も自然に変わってくるはず。アプローチに苦手意識がある人もない人も、今一度、自分のウェッジのロフトを見直してみてはどうだろう。

構成/吉田宏昭(ゴルフライター)
撮影/鈴木祥

教えてくれた人: 関雅史(せき・まさし)プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。

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