- 8月8日(土)
- RPAに入ったと勘違いしてストロークと距離の処置をする解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
5月に開催されたリゾートトラストレディスは19年ぶりに福島県のグランディ那須白河GCが会場となりました。
その3ラウンド目、3番ホールで珍しいルーリングがありました。
このパー4は375ヤードの真っすぐなホールで、グリーン左手前に池があります。
そこであるプレーヤーは、110ヤードからの2打目をわずかにショートしてしまい、池を囲う岩に当たって左の林へ飛んで行きました。
プレーヤーはその林が池と一帯となった一つのレッドペナルティーエリア(RPA)だと勘違いし、
ストロークと距離の罰のもと、2打目をプレーした同じ箇所に球をドロップして4打目をグリーンに乗せました。
ところがグリーンに行ってみるとレッドペナルティーエリアの杭は池の周りを定めていて、
林そのものはジェネラルエリアだと気づきます。
そしてその林の中に自分の球を見つけ、いよいよどうしたらよいか分からなくなってルーリングを要請しました。
現場に駆けつけたレフェリーは、事情を聞いた上で、ストロークと距離の罰のもと、
ドロップしてプレーした球でプレーを続けることを伝えます。
つまりパッティンググリーンに乗っている球で、次が5打目をプレーすることになります。
何故ならストロークと距離の罰に基づく救済は、いつでも認められている処置で、
プレーヤーが別の球をドロップしてインプレーにした時点で球は取り替えられ、
林の中にある元の球はもはやインプレーの球ではなくなるからです。(規則18.1、定義:取り替え)
そして「インプレー」の定義にもあるとおり、
プレーヤーはどんな時でも複数のインプレーの球を持つことはありません。
ストロークと距離の救済はいつでも認められるとは、
つまりプレーヤーの球がどのコースエリアに止まっていたとしても、またその球が捜索で見つかろうが見つかるまいが、
1罰打を足せば、直前のストロークが行われた場所からプレーすることができるということです。
今回のケースでは、プレーヤーは球がペナルティーエリアに入ったと勘違いしてストロークと距離の救済をしましたが、
結果として球がジェネラルエリアに止まっていたとしても、適用できる規則で処置をしたことになります。
しかし、もしプレーヤーがレッドペナルティーエリアに入ったと勘違いして、ラテラル救済や後方線上の救済をした場合は、
誤所からのプレーで更に2罰打を課される状況でした。
これを教訓に、
ストロークした球がどこに止まったか、コースエリアをしっかり確認しながらプレーを進めていきましょう。