- 7月12日(土)
- 「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
【質問】
おはようございます!阿蘇さん、中﨑さん!
グリーンオンしたボールがエアレーションの穴の上に止まっていた際、
マークしてエアレーションの穴をフォークで改善した場合、ペナルティーになりますか?
よろしくご回答ください。
【解説】
ご質問者様、ご質問ありがとうございます。
パッティンググリーン上のエアレーションの穴はパッティンググリーン上の損傷ではないため、
プレーの線上やライにあるエアレーションの穴を修理して
ストロークに影響を及ぼす状態を改善した場合は一般の罰が課されます。(規則13.1c(2)、8.1a)
つまりパッティンググリーン上で、
自分のプレーに影響のない箇所のエアレーションを直しても罰はありません。
3月や4月は時節柄芝の成長が活発なため、パッティンググリーンにエアレーションやエッジ切りが施されます。
パッティンググリーンのエアレーションの穴は芝の根をしっかり伸ばすための大事なメンテナンス作業です。
しかし、そのようなメンテナンスの穴が適正なゲームのプレーの障害になることがあります。
そのような場合、委員会はローカルルールひな型E-4を適用することで
球がエアレーションの穴の中にある、または触れている時には救済を認めることができます。
パッティンググリーン上にある球は、
規則16.1dに基づいて完全な救済のニヤレストポイントにプレースすることで
罰なしの救済を受けることができます。
ちなみに、エアレーションの穴はグリーン全体にあることがほとんどで、その穴1つ1つが単体の障害と考えます。
つまり、1つの穴から救済を受けると別の穴が障害となる可能性もありますが、
それはそれで1つの救済が完了したことになり、プレーヤーはそのままプレーすることができますし、
さらに救済を受けることもできます。
実際にJLPGAのステップ・アップ・ツアーでは、
4月にエリエール松山で開催された大王海運でこのローカルルールひな型E-4を適用しました。