- 1月31日(土)
- 「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
【質問】
止まった球に小枝が触れていて、これを取り除こうとした際に球が動きました。
私は球を動かさないように努力したにもかかわらず球が動いた場合、
これは「偶然の動き」とはならず、「故意に動かした」ことになるのでしょうか?
また、規則9.4bの例外4にある「動かせる障害物を取り除く」場合の罰なしの「偶然の動き」とは
一体どういうケースがあるのでしょうか?
【解説】
ご質問者様、ご質問ありがとうございます。
まず、規則15には「動かせる自然物や人工物はコースをプレーする上での挑戦の一部とは扱われず、
それらがプレーの妨げとなる場合、プレーヤーは通常、それらを取り除くことが認められる」とあります。
動かせる自然物とは、規則15.1のルースインペディメントのことであり、
小枝のような分離した自然物のことを指します。(定義:ルースインペディメント)
ルースインペディメントはプレーの挑戦の一部と扱われていないため、取り除いても良いのですが、
プレーヤーの取り除く行為が球を動かす原因となった場合、
偶然か故意か、もしくは合理的な行動かに関わらず1罰打が課され、球はリプレースしなければなりません。
これは、球を動かさないように努力したかは問われないところがポイントです。
次に、規則9.4bの例外4にある「動かせる障害物を取り除く」場合の罰なしの「偶然の動き」ですが、
これはパッティンググリーン以外の場所で、規則に基づいて合理的な行動をとっている間に
偶然に球を動かす原因となった場合のケースを扱っています。
動かせる障害物はルースインペディメントと同様に、プレーの挑戦の一部とは扱われないため、取り除くことができます。
しかし、ルースインペディメントの取り除きとは異なり、動かせる障害物は人工物なので
取り除いた結果、球が動いたとしても罰はありません。(規則15.2)
元の箇所にその球をリプレースすれば良いのです。
それ故、動かせる障害物を取り除く行為で球が動けば、すべて「偶然の動き」となるでしょう。
この状況で唯一考えられる「故意」の行動は、
動かせる障害物に寄りかかっている球の処置をするときに、誤って球を拾い上げてしまうことです。
この場合、規則9.4bに基づき1罰打を受けます。
例えば、プレーヤーは球が動いたら正しくリプレースするために、球の位置をマークしたとします。
その際に、プレーヤーは反射的にマークしたら球を拾い上げる習慣からその球を拾い上げてしまった場合、
「故意」に自分の球を拾い上げたことになります。
合理的な行動をとっている間の「偶然」の球の動きにはなりません。
皆さんはそのようなことがないように気をつけましょう。