- 8月6日(土)
- プレーオフについて解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
毎週、1打を争う接戦が繰り広げられるトーナメント。
そんな中、3日間、或いは4日間戦っても優勝者が決まらない場合があります。
そんなときは、プレーオフが用いられます。
プレーオフは、首位に同スコアが複数人いた場合、1人の優勝者を決めるために行います。
通常、最終ラウンドが終了した直後に行われ、ほとんどのケースでは、
18番ホールを勝敗が決まるまで繰り返し行われます。
このプレーオフのルールは、通常のラウンドとかなり違います。
まず、ストロークプレーのプレーオフは最終ラウンドの延長ではなく、新しいラウンドです。(規則5.1)
それなので選手は時間が許される限り、練習場で練習することができます。(規則5.2b)
早くにホールアウトしたプレーオフ進出者が、最終組がプレーを終えるまで、
練習場で打てるのは新しいラウンドだからです。
またコーチがいれば、そのときにアドバイスを受けることができます。(規則10.2a)
最終ラウンドで使用したクラブと違うクラブを使いたければ、取り替えることも可能です。(規則4.1)
このように新しいラウンドは、ラウンド中と違って、これらの制約から解かれることを意味します。
またプレーオフでは、スコアカードがありません。(セクション5A(6))
更に、ホールアウトする必要もありません。
例えば、A選手が球をOBや池に入れて、明らかにB選手が勝つと分かったとき、
A選手は自分の球をピックアップしてコンシードすることができます。
万が一、プレーオフで失格になったとしても、
それはあくまでプレーオフのみの失格であり、大会の失格にはなりません。
つまり2人でプレーオフをして失格となった場合、その大会では2位となります。(セクション7A)
このようにプレーオフの特性を知って頂ければ、より楽しく観戦できるかと思います。