楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2026年2月放送分楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2026年2月放送分

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2月7日(土)
「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

私は身長が高くて175cm、かなり前の女子プロ選手のナタリー・ガルビスと同じです。

メンズのクラブを使っていますが、冬になると腰の調子が悪く、前傾姿勢が辛くなります。

そのせいか、この季節、シャンクが多く多発するのですが、
ボールの手前から踵までこれから打つクラブを地面に置いて距離を測ると、
シャンクの時は、ボール2つくらい距離が短くなっています。

そこで、誰もやっているのを見たことがなく、自分もやったことがないのですが、
シャンクを出さないために、ラウンド中にボールの手前から踵まで、
これから打つクラブを地面に置いて距離を測って素振りをしてから、
クラブを拾い上げてショットをするのはルール違反でしょうか?

ルール違反でなければ、是非、シャンクの出やすい5鉄を打つ時にルーチンにしたいと思っています。

お教え願います。


【解説】

ご質問者様、ご質問有難うございます。

その行為は規則10.2b(3)の違反となり、一般の罰(2罰打)を受けます。

これはたとえストロークをする前に、その置いたクラブを拾い上げていても、罰は免れません。

この規則では、
「プレーヤーが目標を定める援助とするため、
または行うことになるストロークのためのスタンスをとる際の援助とするために、物を置いてはならない」

と書かれています。

これは例えば、プレーヤーが目標を定める、または足を置くことになる場所を示すために地面にクラブを置くことを意味します。

それなので残念ですが、そのルーティーンはできません。

しかしこの「物を置く」とは、物が地面に接していて、そのプレーヤーがその物に触れていないことを意味します。

つまり、そのクラブから手を離さない限り、物を置いたことにはならず違反にはなりません。

メジャーリーガーの大谷翔平選手がバッターボックスに立つとき、
彼は自身の立ち位置を決めるのにバットの先をホームベースの先端に合わせてからグリップエンドに左足がくるように構えます。

このとき、大谷選手はバットから手を離さずに一連の動作を行っています。

これならば違反にはなりませんので、スタンスの位置を確認するのに参考にしてみては如何でしょうか。

2月14日(土)
ラウンド中に突然の病気や怪我に見舞われた場合解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

昨年の大会で、ある組のプレーのペースがやや遅いと思い、パー3のティーイングエリアから少し離れたところでプレーを見ていました。

2人がティーショットを終え、3人目のプレーヤーがティーアップしようとしたら手から球がポロっと落ち、
そのままバタンと倒れてしまいました。

驚いた私は、慌ててギャラリーロープをくぐり、プレーヤーの元へ駆け寄ると、顔色は悪く意識が朦朧としていました。

これはとてもじゃないけど、プレーが続けられる状態ではないと思っていたところ、
ギャラリーの中にお医者さんがおり、その場で介抱してくださいました。

そのお医者さんによると、プレーヤーはめまい症を患っているので、ひとまず日陰に連れていって横にしてあげるといいとのことで、
ギャラリーの目に入らない涼しい場所まで連れていき、仰向けの状態で休ませることにしました。

しかし回復するまでずっと待つ訳にも行かず、同伴プレーヤーも困惑していました。


このような状況で適用されるのが、規則5.6aの「プレーの不当の遅延」です。

通常、プレーヤーはラウンド中にプレーを不当に遅らせてはいけません。

しかし突然の病気や怪我に見舞われた場合は、回復のために15分までの時間が認められます。

例えば、ラウンド中に熱中症になったり、蜂に刺されたり、転んで捻挫をしたりした場合です。

このケースでは、プレーヤーは12時40分にプレーを止めたので、
同伴プレーヤーと医師に12時55分まで回復を診ることができると伝えました。

するとプレーヤーは7分ほど横になったところで回復し、プレーを続けることにしました。

プレーヤーは15分の時間を使い切っていないので、もしまた気分が悪くなった場合、残りの8分間を治療に当てられると伝えました。

つまり15分という制限時間は、プレーを止めて処置に費やす合計時間であり、
再度、治療が必要となれば残りの時間を充てることができます。

その後、万が一に備えてしばらくその組に付いていきましたが、
プレーヤーは残りのホールを止まることなくラウンドを終えることができました。

もし治療に15分を超えてしまった場合は、不当の遅延となり罰が課されます。

一回目の違反は1罰打となるので、プレーを続けるか棄権するかを考える要因となるでしょう。

また処置で時間を要する場合は、後ろの組を先に行かせることも考慮します。

2月21日(土)
ストロークに影響を及ぼす状態の改善解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

昨年のリコーカップの1ラウンド目。

18番グリーンでルーリング要請があり向かったところ、勝みなみ選手がグリーン左手前で待っていました。

プレーヤーの球は、バンカー手前の大きな木の根元に止まっており、
飛び散っているバンカーの砂と落ちている松葉が入り混じっているところにありました。


プレーヤーは、止まっている球に対して修理地として救済が受けられるか尋ねてきましたが、
修理地には該当しなかったため罰なしの救済はないと伝えました。

そこでプレーヤーは球をあるがままにプレーしようと、周りに落ちている松葉をゆっくり取り始めました。

松葉はルースインペディメントなので、コース上やコース外のどこででも取り除くことができますが、
それが原因でジェネラルエリアにある球を動かしてしまっては1罰打が課されてしまいます。

もうひとつの懸念点は砂です。

砂はルースインペディメントではないので、ジェネラルエリアでは松葉のように取り除くことができません。

しかしプレーヤーが松葉を取り除く際に砂を動かしても、それが合理的な行動であれば罰はありません。

この合理的な行動とは、なるべく砂を動かさないように松葉だけを掴んで取り除く控えめな行動です。

これは規則8.1bの「認められる行動」にあるとおり、
その行動が結果として、そのストロークに影響を及ぼす状態を改善したとしても罰はありません。

しかしそれとは反対に、不必要に松葉を引きずって球のライやスイング区域にある砂の山を平らにする行動は合理的とは言えず、
規則8.1aの違反で一般の罰(2罰打)が課されてしまいます。

この規則を心得ているプレーヤーは、松葉を取り除いている際に砂も動かしましたが、
合理的な行動だったので何ら問題ありませんでした。

皆様もこのような状況になった場合は、控え目な行動を心がけましょう。

2月28日(土)
「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

【質問】

おはよう阿蘇さん、中﨑さん!

本日は旗竿とカップについて質問いたします。

#1 旗竿の太さには勿論、規定がありますが、カップ内の旗竿の部分にも太さ規定はありますか?
#2 カップの深さに厳格な規定はありますか?

それとカップの形状ですが、基本円筒形ですが、
底が円錐状のカップ(特に海外のコース)を見かける時がありますが、その辺のルールを教えてください。


【解説】

ご質問者様、ご質問有難うございます。

まず1つ目の質問ですが、旗竿の横断面は円形でなければならず、
ホール内の旗竿の太さは、パッティンググリーン面から下方7.62cm(3インチ)の間は、
19mm(0.75インチ)以下の一定の外径でなければいけません。

コースによってはホールから球を取りやすくする為に旗竿の下に受け皿のような物を取り付けてますが、
これは下方7.62cmよりも下に設置されてなければいけません。

この19mm以下の旗竿の外径は、パッティンググリーン面から上方7.62cmの間も同じで、
そこから更に上の部分は、外径5.08cm(2インチ)以下でなければいけません。



2つ目の質問ですが、ホールの深さは少なくとも10.16cm(4インチ)なければいけません。

これは直径10.8cm(4.25インチ)の円筒形がその深さまで形を保っていなければならないという意味です。

用具規定では、カップの底の形状については何も言及されていないので、
10.16cmより深い部分が円錐形になっていても問題ないと解釈します。

ちなみにプロの大会では、どのゴルフ団体でもカップの底は平らなものを使用しています。

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