楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2026年1月放送分楽天GORA presents タケ小山のルール・ザ・ワールド 2026年1月放送分

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1月3日(土)
コース上の霜解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

12月の第1週に行われたJLPGAファイナルクォリファイングトーナメントは、
宍戸ヒルズカントリークラブ東コースで開催されました。

104名の出場選手は4ラウンド(72ホール)の合計スコアで順位付けされ、来シーズンの出場権が決まります。

この時期の宍戸ヒルズの日の出は6時32分ごろ、日の入りは午後4時28分ごろとなり、
104名の選手を回すためにトップスタートは7:50に設定しました。

ところが、3日目は最低気温が3度を下回ることが予報されていたことから、霜が降りたり、コースが凍ることが心配されました。

その状態で一部の選手をスタートさせプレーすることは、
コースが溶けた状態でプレーするスタート時間の遅い選手と比べると不公平な状況です。

しかし、日没の時間を考えると霜や地面が溶けるまでスタートを遅らせる余裕はないため、
コース課さんはパッティンググリーンやティーイングエリアが凍らないように大きなシートを被せて下さいました。

そのシートのことを寒冷紗かんれいしゃと言います。

宍戸ヒルズのコース課さんは18ホール全てのグリーンに寒冷紗を被せて下さり、
練習グリーンやスタートの3ホールのティーイングエリアも同様にして下さいました。

3ラウンドの朝は、予報通り冷え込み、快晴だったことから放射冷却で霜が降りてしまい、
スタート予定の7:50はフェアウェイやグリーンが霜で真っ白になりました。

霜は地面に付着しており、一時的な水でもルースインペディメントでもありません。(定義:一時的な水、ルースインペディメント)

そのため、霜を取り除くことや罰なしの救済を受けることはできません。

フェアウェイやパッティンググリーンの霜をタオルや手で払い除き、
プレーの線やライを改善してしまうと規則8.1aの違反により一般の罰が課されます。

しかし、ティーイングエリアの霜は取り除いても罰はありません。(規則6.2b(3))

スタート前にキャディーさんから、
フェアウェイにある球に付着した霜を「ふーふー」と口を窄めて息を吹きかけることで溶かしても良いかと聞かれました。

これは、息を吹きかけることで霜が溶けたのであれば、認められていないのに球をふいたことになり1罰打となります。(規則14.1c)

また、息を吹きかけたことが原因で球が動けば1罰打です。(規則9.4b)

もし、1つの行為でこのように複数の違反があった場合、
ストロークなどの介在する出来事がないため、1罰打のみ課されることになります。(規則1.3c(4))

結局、3ラウンドはスタートを8:30まで遅らせ、霜がほとんど溶けた状態でプレーが始まり、
日没後にはなりましたが何とかその日のラウンドを終えることができました。

この時期のコースには霜が多いと思いますので、覚えて頂けますと幸いです。

1月10日(土)
クラブを除外する手続き解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん

昨年11月のエリエールレディスオープンはエリエールゴルフクラブ松山で開催されました。

大会の1ラウンド終了後、クラブを除外する手続きを正しく行わなかったために、
アマチュアの叶選手が失格となったことがニュースでも取り上げられました。


叶選手は1番ホールからプレーし、2番ホール終了後に15本のクラブを持ってラウンドをスタートしたことを競技委員に告げました。

立ち会った競技委員は規則4.1c(1)に基づき、そのクラブをプレーから除外することと、
規則4.1bの違反により1番ホールと2番ホールのスコアにそれぞれ2罰打を加えるように告げました。

しかし、その組を担当していたスコアラーさんから詳しく説明を聞くと、
「競技委員要請は2番ホールのプレー中にしていたが、無線が繋がらなかった」と競技委員に告げました。

そこで委員会は、プレーヤーからより詳細を聞こうと18ホール終了後のアテストエリアで事情聴取をすることにしました。

そして分かったのは、叶選手が15本のクラブを持ってプレーしていたことに気付いたのは2番ホールのセカンドショット終了後で、
グリーン周りから打った3打目の後に競技委員を要請したことでした。

そして超過クラブをプレーから除外することなくそのままホールアウトしたのでした。

もしプレーヤーが2番ホール終了後に超過クラブの違反に気づいたのであれば、
合計4罰打の裁定は変わらずでしたが、気づいたのが2番ホールの2打目終了後となると裁定は変わります。


何故なら、規則4.1c(1)の「クラブをプレーから除外するための手続き」は、
次のストロークを行う前にとらなければならず、そうしなかった場合は失格となるからです。


プレーヤーが14本を超えるクラブを持っていて、規則4.1b(1)の「14本のクラブの制限」に違反したことに気付いた場合、
そのプレーヤーは規則4.1c(1)の手続きによって次のストロークを行う前にその超過クラブをプレーから除外しなければなりません。

ここのポイントは、「次のストロークを行う前に」です。

2023年より前の規則では「すぐに」という言葉が使われていましたが、
今はより明確になり、「次のストロークを行う前に」と変わりました。

規則4.1c(1)の違反の罰は重く、正しく行わないと失格になります。

それなので、もし競技のラウンド中に14本を超えるクラブを持ってラウンドをスタートしたことに気付いた場合、
除外するクラブをマーカーかその組の別のプレーヤーに告げる、もしくは他の何らかの明確な行動、
例えば、そのクラブをバッグに逆さまに入れることやゴルフカートの床に置く、別の人にクラブを渡すなどをするようにしましょう。

ルーリング要請をしていたからと言って何でも規則違反から保護されるわけではありません。

競技ゴルフに出場するプレーヤーは、自身を守るためにも絶対に知っておいて欲しいルールです。

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