- 5月24日(土)
- 「教えて!Nory」解説:(JLPGA競技委員)阿蘇紀子さん、中崎典子さん
【質問】
質問です。
アマチュアでもプロの試合でもよく見かけますが、パターでパッティンググリーンをトントンしていますよね。
あれはずっとモヤっとしていました。
そこでノーリー様の早わかり集を購入して読んでみると130ページに
プレーヤー自身がつけたボールマーク、スパイクマーク、人が引っ掻いた傷や動物の足跡など記載してありましたが、
ラインを読んだ後、念入りにトントンする人がいます。
それはどの程度良いのでしょうか?
モラルの問題なのか、時間をかけスロープレーになる人もいます。
ぜひ教えてください。
【解説】
ご質問者様、ご質問ありがとうございます。
解答から申しますと、
プレーヤーがパッティンググリーンを元の状態に復元するために合理的な範囲を超える行動、
例えば、ホールへの道を作ることによってパッティンググリーンを改善した場合、
そのプレーヤーは規則8.1aの違反に対して2罰打(一般の罰)を受けます。(規則13.1c(2))
そもそもパッティンググリーン上の損傷の修理は不当にプレーを遅らせることなく行わなくてはなりません。
不当にプレーを遅らせた場合の最初の違反は1罰打、2回目の違反は2罰打(一般の罰)、
そして3回目の違反は失格になります。(規則5.6a)
この質問はある試合でプロからも受けたことがあります。
彼女は「合理的な範囲を超える行動」とはどのように判断すれば良いのかとあまり納得していませんでしたが、
残念ながらオフィシャルガイドにはそれ以上のことは書かれていません。
もし現場で私が裁定を求められたら、
あまりに度を超えてパターでパッティンググリーンをトントンしているのであれば1回目はその選手を注意します。
必要であれば、ラウンドが終了した後にパッティンググリーン上で修理して良いものとしてはならないものを指導し、
プレーが不当に遅れないように注意します。
それでも後日、彼女の行動が改善しない場合は、
現場にいるレフェリーの判断に基づいて
プレーヤーに規則8.1aの違反による2罰打か規則5.6aの違反による1罰打を課すことでしょう。