QP関雅史のギア分析!第27回・新しいクラブを使いこなすにはどれだけ練習が必要?

QP関雅史のギア分析!第27回・新しいクラブを使いこなすにはどれだけ練習が必要?

Q.新しいクラブを買ってラウンドすると、たいていスコアが悪くなります。ツアープロは実践投入するまでどれくらい時間をかけますか? また、アマチュアはラウンドで使うまで、どのくらい練習場で打ち込むべきでしょうか?

A.ぴったりはまるクラブなら慣らし運転の必要はありません。練習しないと使えないクラブは自分に合っていないということです。

プロは自分の基準と目的がはっきりしている

プロはオフの間に時間をかけてクラブを調整するという話をよく聞くが、その一方で、クラブを替えたおかげでいきなり優勝できたというケースもある。いったいどちらが真理なのか。女子プロの指導も行うなど、ツアープロのギア事情に詳しい関雅史プロに教えてもらった。

「一般的にプロはクラブ調整に時間をかけるイメージがありますが、それは球筋を極限まで追求しているからです。ドライバーの場合、1ヤードでも飛べばそれに越したことはありませんが、プロが本当にこだわるのは弾道です。いくら結果がよくても、打ち出し角、スピン量がイメージ通りでないと不安が残るので、時間をかけて微調整を行うのです。しかし、中には火曜か水曜の練習で新しいクラブやシャフトを試して、その週の試合ですぐに使う場合もあります。クラブを替えた週に優勝することだってあります。しかし、それはたまたまではありません。プロはクラブに対するしっかりした基準があり、クラブを替える場合には、何の目的で何を替えたいのかがはっきりしています。クラブメーカーの担当者もそれをきちんと理解したうえでクラブを組むので、新しいクラブを渡す時点で大方フィッティングは終わっているといえます」

きちんとフィッティングしたクラブなら練習は必要なし

これに対してアマチュアの場合は、現状でどこが悪いのか原因がはっきりつかめていないことがほとんどだという。

「したがって、まずはフィッティングをしっかりと受けることが必要です。一番大事なのはシャフトです。しなり戻りのタイミングが合っていればミート率が上がります。逆にいえば、ミート率が高いものが自分に合ったスペックといえます。当然、ミート率が高ければ飛距離も出ます。ショップなので試打するときは加減してタイミングを合わせようとするので、わりとどんなクラブでも当たるものです。しかし、だからといって自分のスイングに合っているわけではありません。ショップでいいと思ったクラブがコースでうまく打てないのはそのためです。そもそも練習場で打ち込まなければいけないようなクラブは、いまの自分のスイングに合っていないわけですから使うべきではありません。もし、練習でそのクラブに合わせられるようになったときは、ほかの番手のタイミングが合わなくなってしまう怖れすらあります。フィッティングの際は、いま使っているセットを持っていって、他の番手と同じように振れるスペックを選ぶようにしましょう」

難しいクラブを頑張って使いこなすよりも、クラブを自分に合わせたほうがはるかに合理的で上達も早い。合わないクラブのせいで回り道することだけは避けたいものだ。

教えてくれた人 関雅史(せき・まさし)プロ

1974年9月28日生まれ、PGA公認A級インストラクターとクラブフィッターの二足のわらじを履く異色プロ。これまで指導したゴルファーは延べ1万人以上、クラブフィッティングは3000人以上。東京都北区でゴルフスタジオ『ゴルフフィールズ』を主宰する傍ら、雑誌・テレビ等メディアでも活躍中。
構成/吉田宏昭(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀人 撮影協力/ゴルフフィールズ

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