中井学の「不安に打ち勝つゴルフの法則」第2回~プレー前は体温を上げること!軽いジョギングが身体の柔軟性を高める
中井プロに質問!
Q. スタート前はどんな準備をするのがいいでしょうか?
思った以上にカラダは動かない
これからラウンドだというのに、朝一番のティショットを打つまで、あまりにもカラダを動かさない人が多いと思います。
普段、練習場で100球近く打てば、自分のカラダが動いていると感じますよね。しかし、スタート前の練習で1カゴ(20~30球)打ったところで、カラダはほとんど動きません。
その証拠に、練習場で最初にドライバーで打ってみてください。たった1球打っただけで、カラダがどれだけ動いていないかを自覚できると思います。練習場で1カゴ打った程度では、自分がイメージするスイングの半分ぐらいしかカラダが動かないと思ったほうがいいでしょう。
プロゴルファーは、まずカラダを動かしやすくするために体温を上げることを最優先に考えています。体温を上げたうえで、自分がイメージした動きができるように朝の練習で持って行くことが大切なのです。
体温を上げるためにやるべきこと
では、どうすればいいか?
可能であれば、駐車場の端で軽くジョギングをしたり、歩いてみたりするのがいいでしょう、5分ぐらいでも充分です。僕の場合、クルマの中に縄跳びを入れておき、迷惑にならない場所を選んで軽くカラダを動かしています。
朝食や飲み物もできるだけ温かいものがいいでしょう。
よく、ストレッチを入念にやっている人を見かけます。間違いではありませんが、まず体温を上げて筋肉を動きやすくするのが先です。体を温めることは、ケガを防止する効果もあるからです。
そのあとで、練習場でボールを打つことをおすすめします。
しかしながら、1カゴではショットの確認をするだけの球が充分ではないので、ウォーミングアップとカラダの柔軟性を上げることだけに注力しましょう。
教えてくれた人 中井学(なかい・がく)さん
JGTOツアープレーヤー/プロコーチ
1972年4月14日生まれ、大阪府出身。14歳からゴルフをはじめ、高校3年生で日本ジュニアに出場。卒業後に渡米し、大学選抜で活躍。97年に帰国し、2003年よりプロコーチとして活躍。15年はプロテストに合格し、16年、17年はJGTO(国内男子ツアー)東建ホームメイトカップに出場。現在はテレビや雑誌等のレッスン企画に携わるほか、東宝調布スポーツパーク(東京都)でレッスンを行っている。
<スタッフクレジット>
撮影/石上彰(gami写真事務所)
撮影協力/東宝調布スポーツパーク(東京都)
中井学の「不安に打ち勝つゴルフの法則」記事一覧
(1) 楽しみで眠れない夜は編 - (2) プレー前は体温を上げろ編 - (3) ティの緊張は気にするな編 - (4) 練習場に傾斜はないから編 - (5) ハーフショットに救われる編 - (6) 長いパットは入らなくて当然編 - (7) ポジティブさでスコア向上編 - (8) 急いでもショットは焦るな編