稲津暢の「できるビジネスマンはなぜゴルフがうまいのか」第12回~上達できる環境に自ら飛び込む
ゴルフがうまいビジネスマンは上達できる環境に自ら飛び込む
日本の若い人たちから、「どこに行ってレッスンを受けたらいいか分からない」「レッスンを受けてもうまくならない」という声をよく聞きます。
その気持ちはすごく分かります。日本と米国を比較すると、米国ではPGA・オブ・アメリカがしっかりした上達プログラムを組んでいるので、どのレッスンプロも言うことはほぼ一緒で、統一化されています。一方、日本のゴルフを教える機関はグチャグチャに揺らいでしまっています。
でも、そのことに気づいたのであれば、日本でゴルフを習うよりも、長期休暇を取って米国へ行き、そこでゴルフを習うという選択肢だってあります。
今の時代、情報はすごく平等に摂取できる環境があります。米国に行ってゴルフを習ったほうが、上達が早いかもしれないという情報をキャッチしたのであれば、行動に移すべきだと思います。
今いる環境の中だけで探すという受動的な姿勢ではなく、もっとグローバルな視点で環境を探すのが、ゴルフがうまいビジネスマンの発想です。
日本で英会話スクールに通うよりも海外に行って英語で会話すべき
たとえば、英語を習得しようとする時、日本で英会話スクールに通うという選択肢もあります。だけど、語学を習得するためには、海外の人と英語で会話する比率を高めれば高めるほど簡単に話せるようになります。
そう考えると、金曜日の夜に仕事が終わってから、土日にフィリピンでもシンガポールでも行って、現地の人と英語で会話する比率を高めれば、そのほうが早く習得できます。
英会話スクールに毎週通うよりも、そのぶんのお金を貯めて月に1回ペースで海外に行ったほうが、お金としての効率性が高いかもしれません。
海外でゴルフ場に行けばゴルフも英語も一緒に学べる
ビジネスマンにとって、英語とゴルフは重要な要素だと思います。そのことに気づいたのであれば、海外に行って最新のゴルフ理論と英語を一緒に学ぶというのも選択肢の一つだと思います。
一人で海外に行って、最新のゴルフ理論を学び、その成果を試すためゴルフ場でプレーしようとすれば、初対面の外国人との組み合わせになります。
彼らは、あなたが英語を話せるかどうかに関係なく、ラウンド中ずっと話しかけてきます。このような場面は英語の上達にとって絶好の機会です。
今の時代、ゴルフもビジネスも自分で考えて行動しないと前に進めなくなっています。ぜひ主体的な姿勢で取り組んでほしいと思います。
教えてくれた人:稲津暢(いなつ・とおる)さん
1979年生まれ。國學院大學経済学部卒、テキサス州立大学大学院にて経営学修士(MBA)。MBA取得後にプロ宣言し、PGAツアーのマンデー予選を中心にアメリカのミニツアーに参戦。その後、国内大手コンサルティング会社に入社し、基幹業務システム導入やマーケティング戦略立案に従事。2008年、IF Business Consulting株式会社を設立。企業経営者に特化したゴルフレッスンとコンサルティングサービスを提供している。
稲津暢の「できるビジネスマン」記事一覧
(1) 仮説検証能力を磨く編 - (2) 自分に足りないものは編 - (3) レッスンに受け身にならない編 - (4) 譲り受けたクラブを最適化編 - (5) 新製品に飛びつかない編 - (6) ドライバーよりパター選び編 - (7) 常に2パットで入れるために編 - (8) 自分の強みと弱みを考える編 - (9) かけた予算をムダにしない編 - (10) 経験したスポーツと比較編 - (11) 練習量に応じた変化はあるか編 - (12) ゴルフと英語を同時に学ぶ編