稲津暢の「できるビジネスマンはなぜゴルフがうまいのか」第11回~練習量に応じた変化があるかどうかを確認

稲津暢の「できるビジネスマンはなぜゴルフがうまいのか」第11回~練習量に応じた変化があるかどうかを確認

ゴルフがうまいビジネスマンは上達の過程を可視化する

ゴルフの練習を一生懸命やっているのに、なかなか上達しない人がたくさんいます。独学で練習している場合は、練習の方向性が間違っている可能性が高いですが、中にはレッスンを受けているのに上達しない人もいます。
それはもしかしたら、レッスンの内容に問題があるかもしれません。日本では、その人に合ったスイングを教えるというよりも、一つの型にはめようとするタイプのレッスンが多く見られますから、その型にはまらないと、なかなか上達にはつながりません。
たとえば、レッスン歴40年のベテランプロが、「おれは40年やってきたぞ。もっとクイッとやって、グイーンとやれよ」みたいな教え方をしているとします。その教え方で伝わる人もいるかもしれませんが、伝わらない人には何が何だかさっぱり分からないと思います。
また、最新機器を導入したレッスンであっても、レッスンプロのスイング理論に当てはめようとしているのであれば、理論に当てはまらないと上達の糸口がつかめないかもしれません。
私がレッスンの際に心がけているのは、上達への変化をきちんと提供することです。「このやり方で300球打ったら、こうなります」「1000球打ったら、こうなります」とお伝えして、変化を実感してもらうことによってモチベーションをコントロールします。

練習量に応じた変化があるかどうか確認することが大事

たとえば、パットをしたことがない人に私がレッスンする際、最初に何を教えるかというと、パターの芯でしっかりボールを打つことです。なぜかというと、パターというのは1センチでも芯を外れた時点で、打ちたいと思っている目標から大きく外れてしますからです。
そして、これができているかどうかを視覚的に確認するためには、ボールを打つよりも有効な方法があります。トゥーとヒールに輪ゴムをグルグル巻きにして、ゴルフボールの当たる広さだけ作って打つ練習をするのです。
これは少しアナログな具体例ですが、ボールが輪ゴムにかかったらちゃんと打てていないことがすぐにわかります。できなかったことができるようになる過程を確認してもらうことは、レッスンにおいて非常に大事な要素です。
練習のための練習では意味がありません。やったことに対する効果を認識し、さらに、上達の過程を自分で把握できるようにする。仕事のフィニッシュまで、きちんと進捗管理できる優れたビジネスマンは、その考えをゴルフに応用するので上達が早いのです。

教えてくれた人:稲津暢(いなつ・とおる)さん

1979年生まれ。國學院大學経済学部卒、テキサス州立大学大学院にて経営学修士(MBA)。MBA取得後にプロ宣言し、PGAツアーのマンデー予選を中心にアメリカのミニツアーに参戦。その後、国内大手コンサルティング会社に入社し、基幹業務システム導入やマーケティング戦略立案に従事。2008年、IF Business Consulting株式会社を設立。企業経営者に特化したゴルフレッスンとコンサルティングサービスを提供している。
構成/保井友秀(ゴルフライター)

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