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鹿又芳典の「スコアアップにつながるシャフト選び」第6回~硬すぎる・柔らかすぎるシャフトを使い続けるとどうなる?

鹿又芳典の「スコアアップにつながるシャフト選び」第6回~硬すぎる・柔らかすぎるシャフトを使い続けるとどうなる?

シャフトが硬過ぎると自分の体をしならせてしまう

シャフトの硬さを選ぶ際、一般的にはヘッドスピードが速い人は硬いシャフトが合いやすいです。

ただ、同じヘッドスピードでも、腕力がある人のヘッドスピード40m/sと腕力がない人のヘッドスピード40m/sでは、適正シャフトは一緒ではないんですね。腕力でスピードを出すタイプと、動きのキレでスピードを出すタイプでは、スイングタイプが異なりますから、それぞれのスイングタイプに合わせて適正なシャフトを選ばなければなりません。

でも、男性ゴルファーの中には硬いシャフトを振れることがゴルファーとしての力量を決めると誤解されている方もいて、自分のヘッドスピードやスイングタイプに対して硬過ぎるシャフトを使っているケースが多く見受けられます。

シャフトが硬過ぎると、切り返しの際にシャフトがしなる感覚がありませんから、自分の体をしならせようとするんですね。そうなると、クラブがインサイドから下りてきて、アッパー気味のスイングになります。

シャフトが軟らか過ぎるとヘッドスピードが落ちやすい

逆に、軟らか過ぎるシャフトを使っていると、自分の持っているスイング能力で振った時にシャフトがしなり過ぎるので、タイミングのズレが発生します。

そうすると、タイミングのズレを修正するために、シャフトのしなり量に合わせたスイングになってしまう場合があります。

シャフトのしなり量に合わせたスイングとは、スピードをどんどん落としてしまうということです。これだと方向性は安定するかもしれませんが、飛距離は落ちますから、得策とは言えません。

やはり本来のスピードに合ったシャフトを選ぶべきです。

硬過ぎず軟らか過ぎないシャフトを使ってほしい

結局のところ、シャフトが硬過ぎても、軟らか過ぎても、どちらもダメということです。そして、硬過ぎるか、軟らか過ぎるかは、ヘッドスピードだけで一概に決めることはできません。

ゴルファーの体力やスイングタイプによっても変わってきます。したがって、シャフトの数字だけを見て、自分の判断だけでシャフトを選ぶのは好ましくありません。

硬いシャフトがいいとか、軟らかいシャフトがいいとか、そういう判断基準でシャフトを選ぶのではなく、自分のスイングスピードとスイングタイプに合ったシャフトを選んでほしいですね。

そのためには、専門家のアドバイスを受けながら適正なシャフトを判断してもらうのがベストだと思います。

教えてくれた人 鹿又芳典(かのまた・よしのり)さん

1968年3月21日生まれ、東京都出身。クラブコーディネーターとしてゴルフ雑誌など各メディアで活躍。年間試打本数は2000本以上にも及ぶ。ゴルフショップマジック(千葉県)代表。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/石上彰

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