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鹿又芳典の「スコアアップにつながるシャフト選び」第5回~硬いシャフトと柔らかいシャフト、どっちが優れている?

鹿又芳典の「スコアアップにつながるシャフト選び」第5回~硬いシャフトと柔らかいシャフト、どっちが優れている?

硬いシャフトと軟らかいシャフトはどっちもいい

「硬いシャフトと軟らかいシャフト、どっちがいいですか?」という質問を受けることがあります。そんな時ボクは、「どっちもいいシャフトですよ」と答えます。

なんでかっていうと、シャフトっていうのは薬のようなもので、ある人にとっては薬になるけど、症状が違う人にとっては毒になるという両面性を持っているからです。

だから、硬いシャフトと軟らかいシャフトは、どちらも素晴らしい長所を持っていますが、それと同じ数だけ短所も持っています。どちらかに優劣をつけられるものではありません。

硬いシャフトはエネルギーを効率良く伝えられる

そのことを踏まえたうえで、硬いシャフトにどんな特性があるかというと、シャフト自体がしならないので、プレーヤーの感覚に近い形でヘッドの動きを制御でき、切り返してからインパクトまでのエネルギーを、ボールに対して効率的に伝えることができます。

また、硬いシャフトはゴルフスイングの動きに対して反応良く戻ってきますから、硬いシャフトのほうが軽く感じたり、ヘッドスピードを上げやすく感じたりする人もいます。

軟らかいシャフトは真っすぐに戻ろうとする能力が高い

一方で、軟らかいシャフトにどんな特性があるかというと、シャフト自体がしなるということは、プレーヤーがスイング中に変な動きをしても、真っすぐに戻ろうとしてくれるので、補正能力が高くなります。それと、シャフトがしなるということは、フェースが開いて閉じる動きになりますので、球をつかまえやすくなります。

逆に言うと、硬いシャフトはフェースが戻りづらくなりますから、左に行きにくくなったりします。

ただ、こういった特性は機械に打たせて同じインパクトをした時の話ですから、一概には言えない部分もあります。

また、同じヘッドスピードでも、腕力があるのに一生懸命振ってもヘッドスピード40m/sしか出ない人もいますし、腕力がなくてもきれいなスイングでヘッドスピード40m/sが出る人もいます。この2人の適正シャフトは一緒ではありません。

そのあたりのことはあらためてご説明します。

教えてくれた人 鹿又芳典(かのまた・よしのり)さん

1968年3月21日生まれ、東京都出身。クラブコーディネーターとしてゴルフ雑誌など各メディアで活躍。年間試打本数は2000本以上にも及ぶ。ゴルフショップマジック(千葉県)代表。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/石上彰

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