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関浩太郎の「30パットに収めるパッティングテクニック」第3回~安定したストロークの「適正な幅」が身につく室内練習法

関浩太郎の「30パットに収めるパッティングテクニック」第3回~安定したストロークの「適正な幅」が身につく室内練習法

「等幅」でストロークしないと「等速」が保てない

安定したストロークを身につけるには、「等速」、「等幅」、「適正な幅」のストローク3原則が大事という話を前回しました。そして、適正な速さが1分間に85拍のテンポということもご説明しました。

そこで今回は、「等幅」と「適正な幅」の話をしたいと思います。

パッティングのストロークで、テークバックを大きく上げて、フォロースルーを小さく出す人や、テークバックを小さく上げて、フォロースルーを大きく出す人がいます。要するに、「等幅ではない」ストロークということですね。

これはパッティングの速度の話でも触れましたが、前者は「緩んでいる」状態になり、後者は「パンチが入っている」状態になりますので、「等速」であることが保てなくなってしまいます。

したがって、「等速」でストロークするためには「等幅」でストロークする必要があるということになります。

ストロークの「適正な幅」は覚えてしまえばいい

次に「適正な幅」の話です。

「5メートルだったらこれくらいの振り幅、10メートルだったらこれくらいの振り幅…」というのは、実は、それ相応の練習量と経験を積まないと身につくものではありません。

たとえば、安定したショットを身につけるため練習場で7番アイアンだけを200球打つ練習をしたことがある人は、けっこういるかもしれません。

でも、安定したストロークを身につけるために、練習グリーンで10メートルのパットだけを200球打つ練習をしたことがある人は、アマチュアではほとんどいないでしょう。また、それを実際にやれと言うのも、なかなか難しい話です。

だったら、ボクがものすごい苦労とお金をかけて身につけた、「何メートルだったら何センチの振り幅」というのを教えて、その振り幅を覚えてもらえばいいんです。

1日100回の素振りで「適正な幅」が身につく

ボクはそのための練習器具までプロデュースしているのですが、それを買わなくても振り幅を教えることができます。50センチだったら振り幅は15センチ。2メートルだったら振り幅は30センチ。5メートルだったら振り幅は40センチ。8メートルだったら振り幅は50センチ。10メートルだったら振り幅は60センチです。

この練習器具が製品化される前、ボクは段ボールなどで自作していました。そして、その器具を床に置いて、メモリを見ながら素振りをするだけでうまくなるんです。

1回ごとにいちいち止める必要はありません。「イチ」「ニ」「サン」と連続素振りで、1分間85拍のペースで、1つの距離ごとに20回ずつ、合計100回やります。連続素振りなので、100回やっても5分かかりません。その代わり、毎日やってもらいたいですね。そうすれば、安定したストロークが必ず身につきます。

ロングパットを練習する機会がないと嘆くアマチュアゴルファーは多いですが、室内で素振りをするだけでも効果的な練習になります。

教えてくれた人 関浩太郎(せき・こうたろう)さん

1974年6月10日生まれ、茨城県出身。米国で最新のゴルフ理論を学び、帰国後は有名クラブ職人の下でフィッティング理論とクラフト技術を取得。2005年4月からは東京都目黒区でスイングレッスン、クラブフィッティング、チューンナップ、ショップとゴルフのすべてをサポートする「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/中野義昌

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