石井忍の「通勤中&オフィスでできる効果的ゴルフ練習法」第8回~通勤カバンも使う!何でも練習に結び付ける意識を!
カバンの持ち方で正しい腕の向きをチェック
皆さんは通勤の際、カバンを持って出勤すると思います。そのカバンでぜひ試してほしい動きがあります。
カバンの持ち手を握って、正面に持ち上げてください。
カバンを持ち上げる際、脇が空いて腕が内旋してしまうと、ゴルフの構えとして好ましくありません。脇を締めたまま持ち上げるのが、ゴルフの構えとして正しいものになります。
左腕も右腕も脇を締めたまま動かしていく
このような腕の使い方は、左腕も右腕も同じです。いずれも内旋することなく、脇を締めたまま持ち上げるのがゴルフのアドレス作りに役立ちます。
カバンをスッと持ち上げた時、「この腕の向きでクラブを上げるんだな」ということが意識できると、実際のスイングにもつながっていきます。
カバンの持ち手を両手で握って、実際に腕を動かしてみると、正しい腕の向きと動かし方を体感することができます。ただし、カバンを振り回すと迷惑がかかるケースもありますので、ご注意ください。
使える時間と使える物を有効活用するのが上達の秘訣
通勤カバンは、ゴルフの練習器具ではありません。ただ、ゴルフの練習器具を普段から持ち歩くのは難しいですし、本格的な練習器具となると、使用するにしてもそれなりのスペースが必要になってきます。
そもそも、まとまった練習時間がなかなか取れないということであれば、仕事の合間の細切れ時間を、ゴルフの上達につなげるという発想の転換が必要になります。使える時間と使える道具は何でも使ってください。
ゴルフというのは難しいスポーツで、練習すればするほど上達につながる可能性があるのは間違いないですが、練習時間が長ければ長いほど上達するとは限りません。
プロゴルファーでも、一流選手であればあるほど、オンとオフの切り替えがしっかりしていますし、アマチュアでも、仕事を精力的にこなしながらゴルフの腕前もしっかり磨いている人はたくさんいます。ぜひとも、そういうゴルファーを目指してください。
教えてくれた人:石井忍(いしい・しのぶ)プロ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀明 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉
石井忍の「通勤中&オフィスでできる練習法」記事一覧
(1) 昇り階段を練習場に編 - (2) 駅ホームでスクエア意識編 - (3) 猫背でフォームが歪む編 - (4) 上半身をひねる効果編 - (5) 日々グリップを握る意識編 - (6) 手のローテーション編 - (7) トイレの鏡を使う効果編 - (8) 通勤カバンを使った練習編