石井忍の「通勤中&オフィスでできる効果的ゴルフ練習法」第7回~トイレの鏡をなぜ使わない?ヒジの曲がりをチェック!
トイレの鏡を使って腕のアライメントをチェック
ゴルフのアドレスやスイングは、自分自身でチェックするのが非常に難しい要素です。プロゴルファーでもターゲットに対して真っすぐに立っているのか、肩や腕のラインが真っすぐになっているのか、分からなくなる時があります。
セルフチェックでは動画で自分の姿を撮影するのが主流になっていますが、オフィスであれば、自分の姿をトイレなどの鏡に映してチェックするのがオススメです。
右腕が左腕と同じ高さになるように少し曲げて構える
トイレの鏡の大きさであれば、腕のアライメントをチェックするのがオススメです。多くのアマチュアの方は、普通にパッと構えると、右ヒジが伸びたアドレスになりがちです。これだと左腕よりも右腕が高くなり、肩が自然と開いてしまいます。
腕のラインと肩のラインがターゲットよりも左を向くことになりますので、ツマ先のラインとヒザのラインがターゲットに対してスクエアであっても、ボールは狙ったところよりも左に飛んでしまいます。
そうならないためには、右ヒジを少し曲げて、横から見た時に左腕と右腕が同じ高さになるように調整します。そして、同じ高さになった状態で前傾すると、ボールがつかまるアドレスが身につきます。
パワーをしっかり伝えるための関節の向きを覚えるのが大事
実際にやってみると分かりますが、左ヒジを伸ばして右ヒジだけを曲げるというのは、普段あまり行わない関節の曲げ方です。でも、そのような関節の使い方をすることによって、スイングの力をしっかりとボールに伝えることができるようになります。
普段の生活では、ヒジやヒザに負荷がかかり過ぎないように、負荷を分散するような動きを自然と行っているのだと思います。でも、ゴルフでボールを飛ばすためには、ヒジやヒザでしっかりとパワーを受け止めて、ボールに伝える必要があります。
ヒジやヒザはゴルファーが痛めやすい部位でもありますので、日頃からストレッチなどでしっかりケアしてあげてください。
教えてくれた人:石井忍(いしい・しのぶ)プロ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀明 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉
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