石井忍の「通勤中&オフィスでできる効果的ゴルフ練習法」第2回~駅のホームでスクエアを意識!誰もが右を向いている…
通勤途中の駅のホームで目線のコントロールを鍛える
通勤途中の駅のホームで、傘で素振りをするようなサラリーマンの方は、最近は少なくなったかもしれませんが、駅のホームでゴルフに必要な感覚を養う方法があります。
駅のホームは直線で、遠くまで伸びていることが多いと思います。このような環境は、ターゲットに対して目線を真っすぐにコントロールできているかどうかをチェックするのに最適です。
安全には十分に注意してほしいですが、駅のホームで直線を見つけたら、ボールに対してスクエアに構えた時、どういう見え方になるのかチェックしてみてください。
アマチュアはターゲットよりも右を向いているケースが多い
なぜ、このようなことをオススメするというと、アマチュアの方はアドレスの時点でターゲットよりも右を向いていることが多いからです。
ゴルフ場でアマチュアの方に、「ピンに向かって真っすぐ立ってください」とお伝えすると、ピンを目で見て確認し、その目線に対してスクエアにアドレスしようとすることがほとんどです。
でも、ピンに向かって真っすぐに飛ばしたいのはボールです。そして、自分の目の位置はボールの真上ではありません。アドレスした時、ボール位置と目の位置は離れています。
したがって、目線に対してスクエアにアドレスしようとすると、おかしなことになってしまうのです。
ターゲットの左を見るのが本当のスクエアだと認識する
ピンの右を向いている人に対して、「それだと右を向いていますよ。この向きがスクエアですよ」と指摘すると、ほとんどの方が驚かれます。その理由は、ものすごく左を向いている感覚になるからです。
でも、ボールとピンを結んだターゲットラインを示し、そのラインに対してツマ先と腰と肩のラインを平行にするという視覚的な補助を行うと、ようやく納得できます。
このようなセットアップのミスは、アマチュアだけではなくプロゴルファーでも発生します。そのため、アドレスしてから必ずキャディに確認してもらう選手もいます。
プロゴルファーは練習場で、足元にスティック状の練習器具を置いてショット練習を行うことが多いです。ターゲットに対してスクエアにアドレスすることが、ゴルフにおいて非常に重要なことを知っているからです。
アマチュアの方は、練習場では視覚的な補助があるからスクエアにアドレスできますが、ゴルフ場ではそれができなくなることが多いです。したがって、スクエアにアドレスした時の目線を日頃からチェックしておくことは、とても役立ちます。
教えてくれた人:石井忍(いしい・しのぶ)プロ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀明 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉
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(1) 昇り階段を練習場に編 - (2) 駅ホームでスクエア意識編 - (3) 猫背でフォームが歪む編 - (4) 上半身をひねる効果編 - (5) 日々グリップを握る意識編 - (6) 手のローテーション編 - (7) トイレの鏡を使う効果編 - (8) 通勤カバンを使った練習編