石井忍の「通勤中&オフィスでできる効果的ゴルフ練習法」第5回~日々グリップを握る!練習を欠かすと感覚が失われる?!
マジックなどを握ってゴルフのグリップをチェック
ゴルフのグリップというのは、しばらく握っていないと、どうやって握っていたか思い出せなくなることがあります。プロゴルファーが思い通りのショットを打てなくなった理由が、実はグリップの乱れだったということもあります。
練習に行く時間がなく、ゴルフクラブを握る機会が少なくなっている時は、オフィスでゴルフのグリップを確認しましょう。
理想的なのは、ゴルフグリップそのものをオフィスに置いておき、時間を見つけて握ることですが、太めのマジックやホワイトボード用のマーカーなどでも代用できます。
胸の正面でしっかりと意識しながらグリップを作る
グリップを確認する際のポイントは、下に向けて構えるのではなく、胸の正面でしっかりと意識しながらグリップを作ることです。
そうすることで、正しい握り方をした時の形を目に焼きつけることができます。
写真ではインターロッキンググリップで握っていますが、もちろんオーバーラッピンググリップでも構いません。どんな時でも同じように握ることができるようになれば、その形や力加減が指先になじんでいきます。
一夜漬け練習よりも日々の積み重ねのほうが大事
プロゴルファーの中には、グリップの感覚をなじませるため、クラブを握ったまま寝たことがあるというエピソードを持っている選手もいます。
アマチュアの方はそこまでやる必要はありませんが、短時間でもいいから毎日、ゴルフクラブを握る機会を作ると、グリップの形や力加減は体になじんでいきます。
たとえば、1週間に1回、350球のショット練習を行い、残りの6日間は何もしないよりも、1日50球ずつ7日間続けて練習したほうが練習の効果が高いことは、感覚的に分かるでしょう。
それと同じで、グリップをチェックしたり、シャドースイングで体の動かし方をチェックしたりする確認作業は、毎日必ずやると決めたほうが、高い効果が得られます。
教えてくれた人:石井忍(いしい・しのぶ)プロ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀明 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉
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