石井忍の「通勤中&オフィスでできる効果的ゴルフ練習法」第1回~階段の登り方ひとつで街は練習場に!
ゴルフの上達が早い人は常にゴルフのことを考えている
ゴルフは大好きだけど、練習時間がなかなか取れないという悩みをよく聞きます。平日は朝から晩まで働かなければならず、練習に費やす時間がないというサラリーマンの方は多いようです。
でも、練習時間がないから上達しない人がいる一方で、練習時間がないのに上達する人もいます。その違いはいったい何でしょうか。それは、日常生活からゴルフの上達につながることを考えているかどうかです。
そこで、通勤中やオフィスでもできるゴルフ上達のヒントを僕なりに考えてお伝えしていきます。
階段の登り方をアレンジするとゴルフに必要な筋肉が鍛えられる
まずは僕自身も実際にやっている、階段を使ったエクササイズです。40代になって少し太ってきたこともあり、電車移動の際はダイエットとトレーニングを兼ねて、エスカレーターを使わず、階段を登るようにしています。
その際、ただ普通に登るのではなく、階段を一段飛ばしにして、登る際にカカトをグッと上げるのです。こうすることで、ふくらはぎに刺激を与えることができるので、飛ばしに必要な筋肉が鍛えられます。
日常の積み重ねがゴルフ上達にもつながる
このようなエクササイズを紹介すると、「毎日の通勤で疲れているのに、階段を登るなんて無理」といった弱音を聞くこともあります。でも、足腰がしっかりしていることは、ゴルフにとって非常に大事です。
しかも、仕事が忙しくて練習時間が取れないとしたら、通勤中や仕事の昼休憩といった時間を活用してゴルフの上達につなげるしかありません。
近頃は乗用カートの普及により、歩きでのプレーに慣れていない人も増えているようですが、ゴルフをスポーツととらえている人は、乗用カートがあってもカートには乗らず、必ず歩いてプレーします。
70歳になっても80歳になっても歩きで元気にプレーしている人は、やはり若い時からしっかり歩いて足腰を鍛えています。ゴルフは歳を取っても楽しめるスポーツですから、今のうちから準備をしてほしいですね。
教えてくれた人:石井忍(いしい・しのぶ)プロ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/斉藤秀明 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉
石井忍の「通勤中&オフィスでできる練習法」記事一覧
(1) 昇り階段を練習場に編 - (2) 駅ホームでスクエア意識編 - (3) 猫背でフォームが歪む編 - (4) 上半身をひねる効果編 - (5) 日々グリップを握る意識編 - (6) 手のローテーション編 - (7) トイレの鏡を使う効果編 - (8) 通勤カバンを使った練習編