石井忍の「家の中でできる効果的ゴルフ練習法」第12回~10球連続カップイン練習でプレッシャーに「慣れる」
「10球連続カップインドリル」でプレッシャーを味わう
これまでパッティングのアドレスの姿勢やストローク方法などについて語ってきましたが、最終的にパットが入るかどうかというのは、打ち方うんぬんよりもプレッシャーに勝てるかどうかです。
「絶対に入れたいパット」、「絶対に外したくないパット」を普段どおりに近い精神状態で打てるかどうかがパットの成否を分けます。
この状態を意図的に作り出すためには、「10球連続カップインドリル」がオススメです。距離は短くて構いません。平常心であれば絶対に外さない距離に設定してください。その代わり、1球目から9球目までカップインしても、10球目を外したら1球目からやり直しです。
このルールでパッティング練習を行うと、10球目にコースと近いプレッシャーを味わうことができます。
10球連続が達成できるようになったら球数を増やす
最初のうちは10球連続でもプレッシャーがかかると思いますが、連続して達成できるようになってくるとプレッシャーが薄れてきます。
その場合、距離を長くするよりも、球数を増やしていってください。10球から20球へ、20球から30球へ、そして50球連続カップインとなると、かなりのプレッシャーを感じることができるでしょう。
実際のラウンドでパットが入ることが大事
室内でパッティング練習をしていると、どうしても練習のための練習になりがちです。理想的なフォームで打てたかどうか、狙った方向に転がったかどうかが気になってしまいます。
でも、これらの練習を行う目的は、実際のラウンドでパットを入れることです。そして実際のラウンドでは、室内練習のように平常心でパットを打てる場面はほとんどありません。傾斜などの見た目のプレッシャーや、そのホールのスコアがいくつになるかというプレッシャーなど、精神状態が大きく揺れ動きます。
ですから、練習の時点で精神状態の揺れ動きを体感することが、実戦的なパッティング練習につながるのです。
石井忍の「家の中でできる練習法」記事一覧
(1) スイング軸チェック編 - (2) 正しいフォロースルー編 - (3) 左ヒザを伸ばして打つ編 - (4) ショートアプローチを鍛える編 - (5) フェースをかぶせ打ち編 - (6) ピンポン玉で安全に編 - (7) インサイドに上げるクセ編 - (8) 手首の角度を変えない編 - (9) パットフォーム見直し編 - (10) 振り子練習編 - (11) ストロークをシステム化編 - (12) 連続カップイン練習編