石井忍の「家の中でできる効果的ゴルフ練習法」第9回~パッティングフォームに無頓着になっていませんか?
前腕の高さを揃えて構えないと真っすぐ打てない
家の中でできる練習の、最も代表的なものがパッティングです。家の中にパッティング用の練習マットを敷いている方もいるでしょう。ただ一方で、ショットの際にはフォームのチェックに余念がないのに、パッティングになるとフォームを気にしなくなる人が多いです。
パッティングではフォームが乱れてもボールが大きく曲がることがありませんし、ダフったりトップしたりするミスもあまり発生しませんから、無頓着になりがちです。
でも、パッティングフォームの乱れによってパットが入っていないとしたら、これを改善することでスコアが飛躍的に良くなる可能性があります。
私がパッティングフォームで最も修正すべきと考えている点は、左上腕部と右上腕部の高さが異なる状態です。この状態でボールを打つと、前腕のラインが左を向いていますから、ボールは左に転がってしまいます。
右腕を少し下げて、ヒジの高さを揃えるように構える
パッティングのアドレスの際、ツマ先のライン、ヒザのライン、腰のラインが真っすぐになっているかどうかチェックする人は多いですが、前腕の向きも非常に大事なチェックポイントです。ここがスクエアになっていなければ、体が開いた状態になりますから真っすぐ振れません。
ですから、パッティングのアドレスを作る際は、胸の前で右腕を少し下げてヒジの高さを揃え、同じ高さのまま下ろしていくセットアップを試してみてください。
真っすぐ構えるとストロークの再現性が高まる
ショットを安定させるためには、スイングの再現性を高めることが大事です。それと同じで、パッティングを安定させるためにはストロークの再現性を高めることが大事です。
ストロークの再現性を高めるためには、真っすぐ振りやすいアドレスを作ることがとても重要です。ターゲットに対してスクエアに構える際は、ツマ先のラインや腰のラインなどを気にすることが大事ですが、上腕部をスクエアにすることも忘れないでください。
教えてくれた人:石井忍(いしい・しのぶ)プロ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/高木克宗 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉
石井忍の「家の中でできる練習法」記事一覧
(1) スイング軸チェック編 - (2) 正しいフォロースルー編 - (3) 左ヒザを伸ばして打つ編 - (4) ショートアプローチを鍛える編 - (5) フェースをかぶせ打ち編 - (6) ピンポン玉で安全に編 - (7) インサイドに上げるクセ編 - (8) 手首の角度を変えない編 - (9) パットフォーム見直し編 - (10) 振り子練習編 - (11) ストロークをシステム化編 - (12) 連続カップイン練習編