石井忍の「家の中でできる効果的ゴルフ練習法」第5回~芝が薄い場所でもクリーンヒット!フェースをかぶせて打つ練習
固い地面でもクリーンヒットできるフェースかぶせ打ち
芝が薄い場所やベアグラウンドでサンドウェッジを構えると、地面が固いのでバンスが邪魔になり、ウェッジの刃が浮いてしまい、そのままボールを打つと、リーディングエッジがボールに当たり、トップになってしまいます。
これを防ぐためには、フェースをかぶせるのがポイントです。フェースをかぶせると、リーディングエッジが地面にピッタリとくっつきますから、固い地面でもボールをクリーンにヒットできるようになります。この練習は室内でできるのです。
フェースをかぶせるとボールをつかまえる感覚が養える
フェースをかぶせてボールを打つと、フェースは左を向いていますから、ボールは左に飛び出します。この練習をすると、ボールをつかまえる感覚を養うことができます。
また、ボールがフェースに乗る感覚も分かりますから、ボールの高さや距離を揃える練習にもなります。ただし、フェースをかぶせている分、出球は少し強くなりますから、決して大きな振り幅では行わないようにしてください。
ボールをつかまえるとショートするミスがなくなる
アプローチでボールをつかまえることができるようになると、実戦でショートするミスが少なくなります。
アプローチではフェースを開くという意識を持っている方もいるでしょうが、フェースを開くとボールが上がりやすくなる一方で、距離感はバラつきます。
ボールを上げる必要がない場面、あるいは地面が固くてボールを上げにくい場面では、むしろフェースをかぶせたほうがボールをつかまえることができ、距離感も安定します。
アプローチの上達には遊び心が大事です。フェースをかぶせるとどんな球が出て、フェースを開くとどんな球が出るのか、室内で遊び感覚で試してみると、実戦につながる発見があるものです。普段はあまりやったことがない打ち方にチャレンジしてみてください。
教えてくれた人:石井忍(いしい・しのぶ)プロ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/高木克宗 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉
石井忍の「家の中でできる練習法」記事一覧
(1) スイング軸チェック編 - (2) 正しいフォロースルー編 - (3) 左ヒザを伸ばして打つ編 - (4) ショートアプローチを鍛える編 - (5) フェースをかぶせ打ち編 - (6) ピンポン玉で安全に編 - (7) インサイドに上げるクセ編 - (8) 手首の角度を変えない編 - (9) パットフォーム見直し編 - (10) 振り子練習編 - (11) ストロークをシステム化編 - (12) 連続カップイン練習編