石井忍の「家の中でできる効果的ゴルフ練習法」第1回~ミスショットを防ぐスイング軸チェックトレーニング法
練習場に行かない日のトレーニング方法
ゴルフの上達には練習が大事ですが、忙しいなどの理由で練習場になかなか足が向かないという人も多いのではないでしょうか。でも、練習場に行かなければゴルフの練習ができないというわけではありません。家の中でもゴルフの上達につながる練習はいろいろできます。
クラブを振らなくても、ボールを打たなくても、ゴルフスイングの動きはできますし、アプローチやパターであれば、家の中でもクラブを振ったりボールを打ったりする練習ができます。
スイング軸を体感する練習を行うと再現性が高まる
家の中でできるゴルフ練習法で、私が真っ先にオススメしたいのは、スイング軸を体感する練習です。
アマチュアの方の多くは、スイング軸がキープできていないことが原因でミスショットが発生しています。スイング軸がキープできるようになると、スイングの再現性が高まり、球筋が安定します。
スイング軸を体感するためには、クラブなどの真っすぐな棒をスイング軸に見立てて、軸をキープする感覚を養います。スイング軸は地面に対して垂直ではなく、アドレス時に左手よりも右手がグリップの下側を握るぶん、右肩が下がった斜めの軸になります。この斜めの軸を、インパクト以降までキープするようにシャドースイングを行います。
家の中に姿見などがあれば、自分の姿を鏡に映しながら、スイング軸の傾きが変わらないように捻転してみてください。実際のスイングのようなスピードで動かす必要はありません。
ゆっくりした動きで構いませんので、スイング軸の傾きが変わらないことを重視してください。
手打ちではない腕と体が一体化したスイングが身につく
実際にやってみると分かりますが、普段のスイングよりも窮屈に感じる人が多いと思います。窮屈に感じる人は、普段のスイングで右サイドが伸び上がったり、上体が沈み込んだりしている証拠です。このような動きがあると、どうしても手打ちになってしまいます。
手の感覚に頼ってスイングしていると、どうしてもスイング中に軸が傾いてしまい、スイングの再現性は低くなってしまいます。これを矯正するためには、スイング軸を体感しながら正しい体の動きを身につける必要があります。
スイング軸をキープしたまま肩をしっかり回すことができるようになると、体全体を大きく使えるようになり、腕と体が一体化したスイングを身につけることができます。
教えてくれた人 石井忍(いしい・しのぶ)プロ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ入り。翌年からツアー参戦。2014年に千葉県千葉市にあるゴルフ練習場「ジャパンゴルフスクール」内に「エースゴルフクラブ千葉」を設立。2016年には「エースゴルフクラブ神保町」もオープンし、アマチュア向けのレッスン活動も展開している。
構成/保井友秀(ゴルフライター) 撮影/小板直樹 撮影協力/エースゴルフクラブ千葉
石井忍の「家の中でできる練習法」記事一覧
(1) スイング軸チェック編 - (2) 正しいフォロースルー編 - (3) 左ヒザを伸ばして打つ編 - (4) ショートアプローチを鍛える編 - (5) フェースをかぶせ打ち編 - (6) ピンポン玉で安全に編 - (7) インサイドに上げるクセ編 - (8) 手首の角度を変えない編 - (9) パットフォーム見直し編 - (10) 振り子練習編 - (11) ストロークをシステム化編 - (12) 連続カップイン練習編