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中井学の「ドライバーショット成功の法則」第8回~あなたのドライバーショット改造計画!適切な「弾道の高さ」を知る

中井学の「ドライバーショット成功の法則」第8回~あなたのドライバーショット改造計画!適切な「弾道の高さ」を知る

ミスを抑制する練習法③【弾道が高い/低い】

ドライバーショットの飛距離に大きく影響するのが、弾道の高さとスピン量です。

いくらナイスショットしても、弾道が高い(あるいは低い)、スピン量が多い(あるいは少ない)と、飛距離は思った以上に伸びません。それらに対応するため、最近のドライバーやボールはスピン量を抑えて、打ち出しがやや高くなるように設計されています。

弾道の適正な高さとは

そこで重要になってくるのが弾道の高さです。

それぞれのゴルファーのヘッドスピードに対して弾道の高さを適正にしないと、ボールが高く上がる割に前に飛ばなかったり、低過ぎて途中でドロップしたりします。今回は弾道の高さについて解説してみたいと思います。

テレビでゴルフ中継を見ると、男子ツアープロの弾道はかなり高く上がっているように見えます。しかし、トーナメント会場に実際に行ったことがある人ならお分かりだと思いますが、プロゴルファーのドライバーの弾道はそれほど高く上がっていません。ヘッドスピードが50m/s以上もあるツアープロは、ボールを高く上げて遠くに飛ばすことよりも、高さをある程度抑えた弾道にすることで、風の影響を極力抑えるようにしています。

これに対して、アマチュアゴルファーはヘッドスピードが35~45m/s程度なので、ツアープロの弾道とは明らかに異なりますが、アマチュアゴルファーの中にはボールが必要以上に高く上がり過ぎて前に飛んでいないケースが見受けられます。弾道が高く上がる原因は、アーリーリリースです。

弾道が高い人はハーフショットで正しい形をマスターする

最近のドライバーは軽量なので、インパクトを手で簡単に合せることができてしまいます。クラブが原因ということも考えられますが、手打ちの状態になると、ロフト表示以上にクラブが寝てしまい、ポコッという感じでボールが上がってしまいます。

クラブを手で強制的に戻してしまうとロフトが寝てしまうので、これを防ぐためにもカラダ全体で打つことを心がけましょう。ハンドファーストがキープできる状態でのインパクトが大切です。手が緩まない程度にハーフショットで練習しましょう。

とにかく、まず軽く打つことを覚えて、インパクト時の正しい形を覚えてください。

弾道が低い人は低く打ち出す気持ちでボールを打つ

弾道が低すぎる人は、ボールが早くドロップしてしまい、飛距離が伸びません。ただし、ボールが高く上がり過ぎるケースよりは早く着地するのでリスクが少なく、スコアメイクという面では適していると考えられます。

弾道が低いのは、ボールを置く位置がカラダの中心より右側にあるからです。左脇か心臓の前にボールを置いて打ってみてください。そうすることで、クラブがフォローにかけて自然に抜けてくれるので、無理なくスイングできるようになります。

また、ボールを高く上げたい意識が強すぎると逆効果になってしまいます。むしろ低く打ち出す気持ちでボールを打ってみて下さい。

「林からボールを出すときにパンチショットでボールを出そうと思っても、ボールが想像以上に上がって上の木に当たった」ことはありませんか。あれこそが「低く打つイメージなのに、実際は高く上がる」というケースです。これをティーグラウンドから打てばいいのです。そうすれば、クラブが勝手にボールを上げてくれます。

教えてくれた人 中井学(なかい・がく)さん

ツアープレーヤー/プロコーチ
1972年4月14日生まれ、大阪府出身。14歳からゴルフをはじめ、高校3年生で日本ジュニアに出場。卒業後に渡米し、大学選抜で活躍。97年に帰国し、2003年よりプロコーチとして活躍。15年はプロテストに合格し、2016年東建ホームメイトカップに出場。現在はテレビや雑誌等のレッスン企画に携わるほか、東宝調布スポーツパーク(東京都)にてレッスン開講している。
取材/清水 晃(メディアサンライツ) 撮影/斎藤秀明

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